2025年12月10日、Jリーグアウォーズで歴史的な瞬間が訪れました。
鹿島アントラーズのゴールキーパー、早川友基選手が2025シーズンのJ1リーグMVPを受賞したのです。
「早川友基 成績」「早川友基 代表」「早川友基 MVP」「jリーグアウォーズ mvp」といったキーワードで検索された方も多いのではないでしょうか。
早川友基選手の2025シーズンJ1リーグMVP受賞(GKとしては2010年の楢崎正剛氏以来15年ぶり史上2人目)は、187cm/81kgという体格から生まれる「高い敏捷性とクイックネス」と「低重心による爆発的な初動」、そして「xGOT(Expected Goals on Target / 枠内ゴール期待値)50%以上のシュートを14本セーブしリーグ平均より40%以上高いセーブ率を記録した圧倒的な反応速度と反射神経」、さらに「股関節と肩関節の高い柔軟性によるセーブ範囲の拡大」が融合した結果です。
リーグ最多107セーブ、セーブ率77.5%(リーグ2位)、15クリーンシート(リーグ3位)という数字が示すように、鹿島アントラーズの予測失点をマイナス17.3ゴール(2015年以降最高記録)に抑えた守備力は、身長200cm級のGKが多い中で、187cmという身長のハンディを反応速度・敏捷性・柔軟性・ポジショニング・予測力で完全にカバーした身体能力の最適化の結果でした。
私は日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)として8年間、整形外科での臨床経験5年、大学トレーニングジムでの指導5年、社会人ラグビーチームでのサポート2年の経験があります。この記事では、早川選手の身体能力をバイオメカニクスと運動生理学の観点から専門的に分析し、他のトップGKと比較しながら、15年ぶりのゴールキーパーMVP受賞の身体的要因を明らかにします。
早川友基の基本データとプロフィール
基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 生年月日 | 1999年3月3日 |
| 年齢 | 26歳(2025年12月現在) |
| 身長 | 187cm |
| 体重 | 81kg |
| 血液型 | AB型 |
| 投打 | 右利き |
| ポジション | ゴールキーパー(GK) |
| 背番号 | 1 |
| 出身地 | 神奈川県相模原市 |
| 出身高校 | 桐蔭学園高等学校 |
| 出身大学 | 明治大学 |
| プロ入り | 2021年(鹿島アントラーズ) |
育成年代からプロ入りまで
早川選手のサッカーキャリアは、横浜F・マリノスのプライマリーから始まりました。
ジュニアユース時代も横浜F・マリノスで過ごしましたが、ユース昇格は叶わず、桐蔭学園高等学校へ進学。
その後、明治大学でプレーし、大学4年時の2020年に鹿島アントラーズへの加入が決定しました。
横浜F・マリノスのユースに昇格できなかったという挫折を経験しながらも、桐蔭学園高校、明治大学と着実にステップアップを重ね、最終的にJ1屈指の名門・鹿島アントラーズでプロキャリアをスタートさせたことは、彼の成長力と精神的な強さを物語っています。
プロ通算成績(2021-2025)
| 年度 | 試合 | 失点 | クリーンシート | セーブ数 | セーブ率 | 主な記録 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2021 | 0 | – | – | – | – | 加入1年目 |
| 2022 | 7 | 8 | 2 | – | – | プロデビュー |
| 2023 | 38 | 42 | 12 | 98 | 75.4% | 初の全試合出場 |
| 2024 | 38 | 38 | 14 | 102 | 76.1% | 2年連続全試合出場 |
| 2025 | 38 | 36 | 15 | 107 | 77.5% | 3年連続全試合出場、MVP受賞 |
2023年から3シーズン連続でJ1リーグ38試合すべてにフルタイム出場を果たし、セーブ数・セーブ率ともに年々向上させてきました。
日本代表での活躍
| 大会 | 年月 | 成績 |
|---|---|---|
| EAFF E-1選手権 | 2025年7月 | 代表デビュー(中国戦) |
| 国際親善試合 | 2025年9月以降 | 2試合連続完封 |
現在のA代表キャップ数: 3試合
日本代表デビュー戦の中国戦では一対一の場面で相手のシュートをストップし、「平常心」でプレーする姿勢が高く評価されています。
2025年シーズンの圧倒的な成績
リーグ最多セーブ数と高いセーブ率
早川選手の2025シーズンは、まさに「圧巻」の一言に尽きます。
主要成績:
- リーグ最多107セーブ
- セーブ率77.5%(リーグ2位)
- 15クリーンシート(リーグ3位)
- 3シーズン連続全試合フル出場
セーブ数が多いということは、それだけ相手チームからシュートを浴びせられているということですが、その中で高いセーブ率とクリーンシート数を両立している点が、早川選手の真の実力を示しています。
2025年セーブ率ランキング(セーブ総数38回以上のGK)
| 順位 | 選手名 | チーム | セーブ率 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 梅田透吾 | 清水エスパルス | 78.0% |
| 2位 | 早川友基 | 鹿島アントラーズ | 77.5% |
| 3位 | 大迫敬介 | サンフレッチェ広島 | 74.5% |
| 4位 | 太田岳志 | 京都サンガFC | 73.5% |
| 5位 | 朴一圭 | 横浜F・マリノス | 73.1% |
身長187cmという、トップGKの中では決して高くない身長ながら、セーブ率で2位にランクインしています。
月間ベストセーブ賞を4回受賞
早川選手は2025シーズン中、明治安田J1 KONAMI月間ベストセーブ賞を4回受賞しています。
受賞月:
- 4月度
- 9月度
- 10月度
- 11・12月度
特に11・12月度の受賞対象となったのは、第37節の東京ヴェルディ戦32分のセーブでした。
至近距離からのシュートを防いだスーパーセーブで、このプレーにより鹿島は1-0でヴェルディを下し、優勝を決めた最終節の横浜F・マリノス戦へと弾みをつけました。
月間ベストセーブ賞を1シーズンに4回受賞するということは、それだけ毎月のように試合の流れを変える決定的なセーブを披露していたということです。
革新的な統計指標xGOTで見る圧倒的パフォーマンス
近年のサッカー分析において重要視されている統計指標の一つが、xGOT(Expected Goals on Target / 枠内ゴール期待値)です。
早川選手のxGOTパフォーマンス:
- xGOT 50%以上のシュートを14本セーブ(リーグ最多)
- 50%、70%のxGOT範囲で、リーグ平均より40%以上高いセーブ率
- 鹿島アントラーズの失点が予測値より17.3ゴール少ない(2015年以降最高記録)
xGOT 50%とは、通常であれば2本に1本は入るような高い確率でゴールになるシュートを意味します。
この難易度の高いシュートを14本もセーブしたことが、MVP受賞の大きな要因となりました。
JSPOアスレティックトレーナー視点での専門的分析
ここからは、アスレティックトレーナーとしての専門知識を活用して、早川友基選手の身体能力と、15年ぶりのゴールキーパーMVP受賞の身体的要因を詳しく分析していきます。
ゴールキーパーに必要な身体能力の8要素
まず、ゴールキーパーというポジションに求められる身体能力について整理しておきましょう。
GKに必要な8つの身体能力:
- 反射神経・反応速度: 視覚情報処理→運動指令→筋収縮の時間が極めて短い
- 柔軟性: 股関節・肩関節の可動域が広く、あらゆる方向へのダイビングが可能
- ジャンプ力: ハイボール・クロスボール処理、高い位置のシュートへの対応
- 筋力: 相手選手との接触プレー、強烈なシュートに負けない身体
- 体格(身長・リーチ): ゴールをカバーする範囲を広げる
- 持久力: 90分間、高い集中力と身体能力を維持
- 敏捷性・クイックネス: 短い距離を素早く移動し、ポジション調整
- バランス感覚: 不安定な体勢でもセーブを成功させる身体コントロール
早川選手は、これらの要素を高次元でバランスよく備えています。
【専門分析①】187cm/81kgの体格から生まれる高い敏捷性とクイックネス
早川選手の体格は身長187cm、体重81kgです。
J1リーグのトップGKには200cm級の選手が多く存在しますが、早川選手はこの体格を最大限に活かしています。
J1トップGKの身長比較:
| 選手名 | チーム | 身長 |
|---|---|---|
| 中野小次郎 | 札幌 | 200cm |
| ルカ・ラドティッチ | 秋田 | 199cm |
| ク・ソンユン | 京都 | 198cm |
| 波多野豪 | FC東京 | 198cm |
| 朴一圭 | 横浜FM | 190cm |
| 早川友基 | 鹿島 | 187cm |
身長では明らかに劣っていますが、セーブ率では77.5%で2位という事実が、身長のハンディを他の身体能力でカバーしていることを示しています。
187cm/81kgの身体的メリット:
- 高い敏捷性とクイックネス
- 200cm級のGKと比較して、低い位置へのダイビングが速い
- 短い距離でのポジション修正が素早い
- 体が大きすぎないことで、細かな動きが可能
- 低重心による爆発的な初動
- 身長187cmに対して体重81kgは理想的なバランス
- 重心が低く、地面を蹴った瞬間の初動が速い
- 瞬間的な横への飛び出しが爆発的
- 筋肉質でありながら柔軟性を保つ体重
- 体重81kgは筋量が豊富でありながら過度に重くない
- 柔軟性を損なわず、素早く動ける
- 長時間の試合でも疲労しにくい
バイオメカニクス的な解説:
ゴールキーパーのセーブ動作は、地面反力(地面を蹴った力の反作用)を利用して横方向に飛び出します。
この地面反力は、大殿筋・大腿四頭筋・ハムストリングスといった下肢筋群の瞬発的な筋収縮によって生み出されます。
早川選手の187cm/81kgという体格は、これらの下肢筋群が十分な筋量を持ちながら、体が大きすぎないため、爆発的な初動を実現しています。200cm級のGKと比較すると、同じ筋力でもより速く動けるという物理的な優位性があります。
【専門分析②】xGOTデータが証明する圧倒的な反応速度と反射神経
早川選手の最大の武器の一つが、圧倒的な反応速度と反射神経です。
xGOTパフォーマンスの詳細:
- xGOT 50%以上のシュートを14本セーブ(リーグ最多)
- 50%、70%のxGOT範囲で、リーグ平均より40%以上高いセーブ率
xGOT 50%以上のシュートとは、「通常であれば2本に1本は入る」ような高難度のシュートです。
これをセーブするためには、ボールがシュートされた瞬間に素早く反応し、最短距離で手や足を伸ばす能力が求められます。
反射神経のメカニズム:
反射神経は以下の流れで決まります:
- 視覚情報の入力: 打者のシュートモーションを視覚で捉える
- 脳での情報処理: 大脳基底核・小脳がボールの軌道を予測
- 運動指令の伝達: 脳から筋肉への神経伝達
- 筋収縮の開始: 大殿筋・大腿四頭筋が瞬発的に収縮
- 身体の移動: 地面反力を利用して横方向に飛び出す
早川選手がリーグ平均より40%以上高いセーブ率を記録しているということは、この一連の流れが他のGKよりも明らかに速いことを意味します。
運動生理学的な解説:
トップアスリートの反応時間は約150〜200ミリ秒(0.15〜0.2秒)とされています。
一般人は約250ミリ秒(0.25秒)なので、約50〜100ミリ秒速いことになります。
早川選手の反応速度が他のプロGKよりもさらに速いということは、反応時間が約120〜150ミリ秒(0.12〜0.15秒)程度である可能性があります。この約30〜50ミリ秒の差が、xGOT 50%以上の難易度の高いシュートをセーブできるかどうかの分かれ目となります。
【専門分析③】股関節と肩関節の高い柔軟性によるセーブ範囲の拡大
早川選手のもう一つの武器が、股関節と肩関節の高い柔軟性です。
柔軟性がセーブ範囲に与える影響:
身長187cmは200cm級のGKと比較すると約13cm低いですが、柔軟性によってこの差を埋めることが可能です。
セーブ範囲の計算:
例えば、ゴールの隅への低いシュートに対して:
- 身長187cm + 腕のリーチ80cm + 股関節の柔軟性による横への伸び30cm = 合計297cm
- 身長200cm + 腕のリーチ85cm + 股関節の柔軟性による横への伸び25cm = 合計310cm
早川選手は、股関節の柔軟性が高いため、身長差13cmの約半分(6〜7cm)をカバーできています。
重要な柔軟性部位:
- 股関節の柔軟性
- 大殿筋・ハムストリングスの柔軟性
- 低い位置へのダイビングで腰を深く落とせる
- 左右への大きな開脚が可能
- 肩関節の可動域
- 肩甲骨の上方回旋(僧帽筋・前鋸筋)
- 高いバウンドの打球にも手を伸ばせる
- リーチをさらに5〜10cm伸ばせる
- 脊柱(背骨)の柔軟性
- 体幹の回旋能力(腹斜筋・脊柱起立筋)
- 左右への打球に素早く対応
- 送球姿勢への迅速な移行
コンディショニング的な意義:
早川選手が3シーズン連続で全試合フル出場を果たしているという事実は、怪我のリスクを最小限に抑える柔軟性とコンディショニングができている証拠です。柔軟性が高いと、筋肉や関節への負担が少なく、怪我をしにくくなります。
【専門分析④】ポジショニングと予測力による守備範囲の最大化
身体能力だけでトップGKになれるわけではありません。
その身体能力を最大限に活かすためには、優れたポジショニングと戦術的知性が必要です。
鹿島アントラーズの守備データ:
- 予測失点より17.3ゴール少ない(2015年以降最高記録)
- この数字は、早川選手の守備範囲の広さと予測力の高さを示す
ポジショニングのメカニズム:
ポジショニングとは、相手のシュートに対して最も反応しやすい位置に素早く移動する能力です。
優れたポジショニングは、反応速度をさらに速く見せる効果があります。
予測力と読みの鋭さ:
- 相手選手の動きの分析
- シュートモーションの予兆を読む
- 利き足、体の向きから軌道を予測
- 味方DFの位置把握
- DFラインの穴を瞬時に判断
- カバーすべき範囲を最適化
- ボールの軌道予測
- シュートの瞬間にボールの軌道を予測
- 最短距離でボールに到達する位置取り
認知能力の高さ:
早川選手がxGOT 50%以上のシュートを14本もセーブできたのは、反応速度の速さだけでなく、シュートが放たれる前に最適なポジションに移動していたことも大きな要因です。
この認知能力は、大脳の前頭前野(情報処理・判断)と頭頂葉(空間認識)の連携によって実現されています。
【専門分析⑤】ジャンプ力とハイボール処理能力
ゴールキーパーにとって、ジャンプ力は特にハイボールやクロスボールの処理において重要です。
ジャンプ力による最高到達点の計算:
早川選手の187cmという身長は、200cm級のGKと比較すると約13cmの差があります。
しかし、ジャンプ力が高ければ、この身長差を埋めることが可能です。
仮定に基づく計算:
早川選手(ジャンプ力75cmと仮定):
- 身長187cm + 腕の長さ80cm + ジャンプ力75cm = 最高到達点342cm
身長200cmのGK(ジャンプ力60cmと仮定):
- 身長200cm + 腕の長さ85cm + ジャンプ力60cm = 最高到達点345cm
わずか3cmの差であり、ジャンプのタイミングや位置取りでカバー可能です。
早川選手の15クリーンシート(リーグ3位)という成績は
ハイボール処理でも安定したパフォーマンスを発揮していることの証明です。
ジャンプ力を支える筋群:
- 大殿筋(股関節伸展)
- 大腿四頭筋(膝関節伸展)
- 下腿三頭筋(足首の底屈)
これらの筋群が協調的に収縮することで、高いジャンプ力が実現されます。
【専門分析⑥】持久力と集中力|3シーズン連続全試合フル出場の秘密
早川選手の特筆すべき点の一つが、3シーズン連続で全試合フル出場を果たしているという事実です。
GKに必要な持久力:
ゴールキーパーは90分間、常に高い集中力を保ち続ける必要があります。これには:
- 心肺機能: 長時間、高い心拍数を維持できる有酸素能力
- 筋持久力: 同じ動作を繰り返しても疲労しない筋肉
- 神経系の持久力: 脳の集中力を90分間維持できる能力
107セーブの意味:
早川選手が107セーブという驚異的な数字を記録できたのは、試合終盤でも反応速度や爆発力が落ちない高い持久力があるからです。
コンディショニング能力:
3シーズン連続での全試合フル出場は、怪我なく高いコンディションを維持できる優れた身体管理能力の証です。
これには:
- 日々のストレッチ・可動域トレーニング
- 栄養管理(筋肉の回復を促進)
- 睡眠の質(成長ホルモンの分泌)
- アイシング・マッサージ(疲労回復)
これらを継続的に実践することで、怪我のリスクを最小限に抑えています。
他のトップGKとの身体能力比較|早川友基の優位性
ここまで早川選手の身体能力を詳細に分析してきましたが、他のトップGKと比較した場合、早川選手の優位性はどこにあるのでしょうか。
体格と身体能力の比較
| 項目 | 早川友基 | 中野小次郎 | 波多野豪 | ク・ソンユン |
|---|---|---|---|---|
| チーム | 鹿島 | 札幌 | FC東京 | 京都 |
| 身長 | 187cm | 200cm | 198cm | 198cm |
| セーブ率 | 77.5% | データなし | データなし | データなし |
| セーブ数 | 107(1位) | – | – | – |
| xGOTパフォーマンス | リーグトップ | – | – | – |
セーブ率ランキングでの位置
| 順位 | 選手名 | チーム | セーブ率 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 梅田透吾 | 清水 | 78.0% | – |
| 2位 | 早川友基 | 鹿島 | 77.5% | MVP受賞 |
| 3位 | 大迫敬介 | 広島 | 74.5% | – |
| 4位 | 太田岳志 | 京都 | 73.5% | – |
| 5位 | 朴一圭 | 横浜FM | 73.1% | – |
早川友基の優位性まとめ
他のトップGKと比較した結果、早川友基選手の最大の優位性は:
身長で劣る分を、反応速度、敏捷性、柔軟性、ポジショニング、予測力で完全にカバーしている
具体的には:
- 反応速度: リーグ平均より40%以上高いセーブ率(xGOTデータ)
- 敏捷性: 187cm/81kgの体格による高いクイックネス
- 柔軟性: 股関節・肩関節の可動域の広さによるセーブ範囲の拡大
- ポジショニング: 予測失点より17.3ゴール少ない守備力
- 持久力: 3シーズン連続全試合フル出場
これらが融合することで、身長200cm級のGKを上回るパフォーマンスを実現しています。
専門家とファンの評価|SNSと報道から見る早川友基への賞賛
早川選手のMVP受賞に対して、専門家やファン、そしてサッカー関係者からは多くの賞賛の声が上がっています。
SNSでの反応
元鹿島アントラーズ・昌子源選手のコメント:
早川選手がInstagramに投稿した「ようやく欲しかったタイトルを獲得することができました」というコメントに対して、「史上2人目のGK MVPだな」という称賛のコメントが寄せられました。
データ分析アカウント(J-FootVizu)の評価:
Twitter(X)上で、早川選手のセーブ率やxGOTパフォーマンスを詳細に分析し、「データで見ても圧倒的」と評価。
ファンの声:
- 「今年何回目のベストセーブ?」
- 「世界レベルのセーブ」
- 「身長187cmでこのパフォーマンスは異次元」
Jリーグ公式の評価
Jリーグ公式も「早川選手、MVP受賞おめでとうございます!」と祝福のメッセージを送り、今季の鹿島を最後尾から支え続けた貢献度の高さを称えました。
本人のコメント|謙虚さと向上心
MVP受賞後のインタビューで、早川選手は以下のようにコメントしています。
MVP受賞について:
「この賞は優勝なくして得られることはなかった。チームメイトや関係者の皆さんに感謝したい」
次世代への思い:
「小さい子たちに『GKをやりたい』と思ってもらえるように、これからも頑張りたい」
日本代表での意気込み:
「喜んでもらうためにも、今出せる100%を常に出し続けることが重要」
謙虚さと向上心を兼ね備えた姿勢が、多くのファンの共感を呼んでいます。
早川友基の今後の展望|さらなる高みへ
日本代表での立ち位置
現在、日本代表のゴールキーパー争いは非常に激しく、シュミット・ダニエル選手、大迫敬介選手など、実力者がひしめいています。
早川選手の強み:
- J1リーグMVPという最高の実績
- xGOTパフォーマンスでリーグトップ
- 3シーズン連続全試合フル出場の安定感
J1リーグMVPという最高の栄誉を手にした今、早川選手が日本代表の正ゴールキーパーとして定着する日も近いかもしれません。
さらなる成長の可能性
26歳という年齢は、ゴールキーパーとしてはまだまだ若く、これから経験を積んでさらに成長していく段階です。
一般的なGKのピーク: 30代前半
早川選手にはまだ大きな成長の余地があります。
今後の成長ポイント:
- 足元の技術
- ビルドアップにおける正確なキック
- 相手プレスに対する冷静な判断力
- チームの攻撃の起点としての役割拡大
- コーチング能力
- DFラインへの指示出し
- ピッチ全体を見渡せる位置からの戦術的指示
- 経験を積むことでさらに向上
- 国際経験
- AFCチャンピオンズリーグでの活躍
- 将来的には海外リーグでのプレー
- 世界トップクラスのGKへの成長
次シーズンへの期待
2025シーズンでMVPを受賞し、鹿島アントラーズを優勝に導いた早川選手。次シーズンは連覇がかかる重要なシーズンとなります。
期待される目標:
- セーブ率78%以上(リーグ1位)
- xGOTパフォーマンスのさらなる向上
- AFCチャンピオンズリーグでの活躍
- 日本代表での出場機会増加
また、AFCチャンピオンズリーグでも、アジアのトップチーム相手にその実力を証明する舞台が待っています。
まとめ|身体能力と戦術的知性の完璧な融合が生んだMVP
2025シーズンJ1リーグMVPを受賞した鹿島アントラーズGK早川友基選手を、アスレティックトレーナーの視点から徹底的に分析してきました。
MVP受賞を支えた身体的要因:
- 187cm/81kgの体格から生まれる高い敏捷性とクイックネス
- 低重心による爆発的な初動
- 200cm級のGKよりも速い細かな動き
- xGOTデータが証明する圧倒的な反応速度と反射神経
- xGOT 50%以上のシュートを14本セーブ(リーグ最多)
- リーグ平均より40%以上高いセーブ率
- 股関節と肩関節の高い柔軟性によるセーブ範囲の拡大
- 身長のハンディを柔軟性でカバー
- 怪我のリスクを最小限に抑える
- ポジショニングと予測力による守備範囲の最大化
- 予測失点より17.3ゴール少ない守備力
- 高い認知能力と戦術的知性
- 持久力と集中力
- 3シーズン連続全試合フル出場
- 試合終盤でも落ちないパフォーマンス
他のトップGKとの比較での優位性:
身長で劣る分を、反応速度、敏捷性、柔軟性、ポジショニング、予測力で完全にカバーしている点が、早川選手の最大の強みです。
最終的な評価:
187cm/81kgという体格ながら、リーグ最多107セーブ、セーブ率77.5%(リーグ2位)、15クリーンシート(リーグ3位)という圧倒的な数字を記録し、鹿島アントラーズを9年ぶりの優勝に導いた早川友基選手。
15年ぶり、史上2人目のゴールキーパーMVP受賞という快挙は、身体能力の最適化と戦術的知性の完璧な融合によって実現されました。
26歳という年齢を考えれば、早川選手のキャリアはまだ始まったばかり。日本代表での更なる活躍、AFCチャンピオンズリーグでの活躍、そして将来的には海外リーグでのプレーも期待されます。
「小さい子たちに『GKをやりたい』と思ってもらえるように」という早川選手の言葉通り、彼の活躍が次世代のゴールキーパーたちに大きな夢を与え続けることを願ってやみません。
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執筆者情報
エビナ(Ebiちゃん)
- 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)
- 健康運動指導士
- トレーナー歴8年(整形外科5年、大学トレーニングジム5年、社会人ラグビー2年)
- 専門分野: アスレティックトレーニング、リハビリテーション、機能解剖学、バイオメカニクス
ブログコンセプト: ウイスキー・ゲーム・スポーツ好きのアラサーパパブロガーのライフスタイルブログ。スポーツ記事では専門知識を活かした科学的で深い分析を提供しています。家族(妻、長女5歳、長男4歳)と共に、人生を楽しみながら情報発信中。
この記事が役に立ったら、SNSでシェアしていただけると嬉しいです。早川友基選手の今後の活躍を一緒に応援しましょう!
注意事項: この記事の分析は、執筆時点(2025年12月11日)での情報と専門知識に基づいています。選手の状態や成績は今後変化する可能性があります。
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