2025年12月27日、サウジアラビア・リヤドで史上最大級のボクシングイベント「THE RING V: NIGHT OF THE SAMURAI(ナイト・オブ・ザ・サムライ)」が開催されます。
この試合は堤駿斗選手が有利だと評価します。
理由は、若さ(25歳 vs 34歳)、身体的優位性(身長+7cm、リーチ差)、そして圧倒的なスピードとスタミナです。
私の予想は、堤選手の判定勝利、確率60%です。
ディケンズは7月にオリンピック金メダリストを破った実力者ですが、堤選手のアマチュア13冠の技術と、プロ8戦全勝(5KO)の勢いを考えると、初の世界タイトル獲得の可能性が高いと見ています。
私は日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)として8年間、整形外科での臨床経験5年、大学トレーニングジムでの指導5年、社会人ラグビーチームでのサポート2年の経験があります。この記事では、両選手の身体能力を専門的に分析し、12月27日の試合展開を予想します。
このイベントでは、メインイベントの井上尚弥選手やサブメインの中谷潤人選手も出場しますが、今回は前座カードとして注目されるWBAスーパーフェザー級暫定タイトルマッチ、堤駿斗vsジェームス・ディケンズを徹底分析します。
THE RING V: NIGHT OF THE SAMURAI 試合基本情報
開催日時: 2025年12月27日(土)
会場: モハメド・アブド・アリーナ、リヤド、サウジアラビア
配信: Leminoで独占ライブ配信(日本)、DAZN(日本以外)
豪華カード全6試合
このイベントは、サウジアラビアと日本の国交樹立70周年を記念して開催される歴史的な大会です。
メインイベント:
- 井上尚弥 vs アラン・ピカソ(スーパーバンタム級4団体統一王者防衛戦)
セミメインイベント:
- 中谷潤人 vs セバスチャン・エルナンデス(スーパーバンタム級12回戦)
注目の前座カード:
- 堤駿斗 vs ジェームス・ディケンズ(WBAスーパーフェザー級暫定タイトルマッチ)
- 寺地拳四朗 vs ウィリバルド・ガルシア(IBFスーパーフライ級防衛戦)
- 今永虎雅 vs アルマンド・マルティネス
- 堤麗斗 vs レオバルド・キンタナ
堤駿斗vsディケンズ戦の位置づけ
この試合は、WBAスーパーフェザー級暫定タイトルマッチです。
暫定王者ジェームス・ディケンズが初防衛戦、挑戦者の堤駿斗がプロ9戦目で初の世界タイトル挑戦という、両者にとって極めて重要な一戦です。
両選手の基本データ比較
堤駿斗(つつみ はやと)- 挑戦者
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 生年月日 | 1999年7月12日 |
| 年齢 | 25歳(試合時) |
| 身長 | 172cm(5’8″) |
| リーチ | 推定172-175cm程度 |
| 出身 | 千葉県千葉市 |
| 所属 | 志成ボクシングジム |
| 戦績 | 8勝(5KO)無敗 |
| KO率 | 62.5% |
| 世界戦経験 | 初挑戦 |
| 階級 | スーパーフェザー級(59kg) |
| スタイル | 右ボクサーファイター |
| アマチュア戦績 | 94戦88勝6敗、アマチュア13冠 |
ジェームス・ディケンズ(James “Jazza” Dickens)- 暫定王者
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 生年月日 | 1991年4月12日 |
| 年齢 | 34歳(試合時) |
| 身長 | 165cm(5’5″) |
| リーチ | 160cm(63″) |
| 出身 | イギリス・リバプール |
| 戦績 | 36勝(15KO)5敗 |
| KO率 | 41.7% |
| 世界戦経験 | 暫定王者(初防衛戦) |
| 階級 | スーパーフェザー級(59kg) |
| スタイル | サウスポー |
物理的優位性の比較
| 項目 | 堤駿斗 | ジェームス・ディケンズ | 有利な選手 |
|---|---|---|---|
| 年齢 | 25歳 | 34歳 | 堤(-9歳) |
| 身長 | 172cm | 165cm | 堤(+7cm) |
| リーチ | 推定172-175cm | 160cm | 堤(+12〜15cm) |
| KO率 | 62.5% | 41.7% | 堤(+20.8%) |
| 経験(試合数) | 8試合 | 41試合 | ディケンズ(+33試合) |
| 世界戦経験 | 0試合 | 暫定王者 | ディケンズ |
| アマチュア実績 | 13冠 | 不明 | 堤 |
数字から見える真実:
堤選手は身長で7cm、推定リーチで12〜15cmのアドバンテージがあります。これは距離の主導権を握りやすいことを意味します。また、9歳の年齢差は、体力・スタミナ・反応速度で堤選手が圧倒的に有利です。一方、ディケンズは41戦という豊富な経験と、7月にオリンピック金メダリストを4回KOで破った実績があります。
JSPOアスレティックトレーナー視点での専門的分析
ここからは、アスレティックトレーナーとしての専門知識を総動員して、両選手の身体能力を詳しく分析していきます。
【専門分析①】年齢による身体能力の差:25歳vs34歳
ボクシングにおける年齢差は、身体機能に大きな影響を与えます。
スポーツ科学のエビデンスに基づいて、堤選手(25歳)とディケンズ(34歳)の身体能力を比較します。
年齢による身体機能の変化(スポーツ科学のエビデンスに基づく)
最大筋力:
- ピーク(25〜30歳):堤選手はまさにピーク年齢
- 34歳のディケンズ:ピークから約5〜8%低下
- 結論:堤選手が筋力でわずかに有利
パワー(爆発力):
- ピーク(20〜28歳):堤選手はピークのやや後半
- 34歳のディケンズ:ピークから約8〜12%低下
- 結論:堤選手のパンチの初速とインパクトが有利
反応速度:
- ピーク(20〜24歳):堤選手はピークのやや後
- 34歳のディケンズ:ピークから約8〜12%低下
- 結論:堤選手のカウンターやディフェンスの反応が有利
スタミナ(持久力):
- ピーク(25〜30歳):堤選手はまさにピーク年齢
- 34歳のディケンズ:ピークから約10〜15%低下
- 結論:堤選手が後半ラウンドで圧倒的に有利
堤駿斗の身体的ピーク状態
25歳という年齢は、ボクサーとして最も充実した時期です:
- 筋力と持久力のバランス:筋肉量がピークに達し、同時に有酸素性持久力も高い
- 回復力:ラウンド間の1分間で心拍数が急速に低下し、疲労が蓄積しにくい
- 神経系の機能:反応速度、動体視力、バランス感覚がすべて最高水準
- 柔軟性と可動域:関節の柔軟性が高く、パンチの可動域が広い
ディケンズの身体的課題
34歳という年齢は、ベテランボクサーとして経験と技術でカバーする時期ですが、身体機能の低下は避けられません:
- スタミナの低下:後半(9〜12R)で動きが鈍くなる可能性
- 反応速度の低下:堤選手の高速コンビネーションへの対応が遅れる可能性
- 回復力の低下:ラウンド間の1分間で完全回復できない
- 関節の硬化:可動域がわずかに狭くなり、パンチの柔軟性が低下
堤選手の身体的優位性のまとめ:
9歳の年齢差は、スポーツ科学的に見ると決定的な優位性です。
特に、12ラウンドを戦うボクシングでは、後半のスタミナと回復力が勝敗を分ける重要な要素となります。
堤選手は、身体機能のピークにあるため前半から後半まで一貫して高いパフォーマンスを維持できると予想されます。
【専門分析②】堤駿斗の身体的優位性:スピード、パワー、スタミナ
堤駿斗選手は「井上尚弥2.0」と呼ばれるほどの逸材です。
なぜディケンズより身体的に優れているのか、エビデンスに基づいて分析します。
スピード:ハンドスピードとフットワーク
堤駿斗のスピードの特徴:
ノーモーションのジャブ:
- 予備動作がほとんどなく、相手が反応する前に打ち終わる
- 神経系の伝達速度が極めて高い(推定反応時間:120〜150ms)
- ディケンズの反応速度(推定150〜180ms)を上回る
速くてよく伸びるワンツーストレート:
- パンチの初速が速く、インパクトまでの時間が短い
- 伸びのあるストレートは、リーチの長さ(推定172〜175cm)を活かした技術
- ディケンズのリーチ160cmを圧倒する距離戦が可能
フットワーク:
- バックステップやサイドステップで距離をコントロール
- 一気に間合いを詰めるステップインのスピードが速い
- アマチュア13冠で磨いた「距離感の精度」が武器
ディケンズとの比較:
ディケンズもハンドスピードには定評がありますが、34歳という年齢を考えると、堤選手の25歳のスピードには及ばないと推測されます。特に、サウスポーのディケンズは、オーソドックスの堤選手の右ストレートに対して反応が遅れる可能性があります。
堤選手がスピードで優れている理由(エビデンス):
- 年齢差:25歳の神経系機能は34歳より8〜12%速い
- アマチュア実績:94戦88勝、13冠の経験で培った反応速度
- リーチの長さ:ディケンズより12〜15cm長いリーチで、距離を保ちながら高速攻撃
パワー:KO率62.5% vs 41.7%
堤駿斗のパワーの特徴:
コンパクトで重いパンチ:
- プロ8戦で5KO(KO率62.5%)
- 最近3戦は全てKO勝利(アルボルダ、アシュファク、アルバラード)
- パンチの威力は体重移動と技術の融合
パンチ力の科学的分析:
- パンチ力 = 質量(体重)× 速度² × 技術
- 堤選手:体重59kg、高速パンチ、アマチュア13冠の技術
- ディケンズ:体重59kg、中速パンチ、プロ41戦の技術
- 結論:堤選手のパンチは速度²の項で優位、KO率の差(+20.8%)に表れている
ボディへの攻撃:
- 左ボディショットが得意
- ディケンズもボディワークが得意だが、堤選手のスピードとパワーで上回る可能性
ディケンズとの比較:
ディケンズのKO率は41.7%で、堤選手の62.5%を大きく下回ります。
これは、堤選手のパンチが威力とスピードを兼ね備えていることを示しています。
ディケンズは7月にバティルガジエフを4回KOで破りましたが、これはカウンターの左フックが完璧に決まったケースであり、常時発揮できるパワーではありません。
堤選手がパワーで優れている理由(エビデンス):
- KO率の差:62.5% vs 41.7%(+20.8%)
- 最近の成績:3戦連続KO勝利
- 年齢差:25歳のパワー(爆発力)は34歳より8〜12%高い
スタミナ:12ラウンドを戦い抜く持久力
堤駿斗のスタミナの特徴:
序盤から最終ラウンドまでパフォーマンスが落ちない:
- アマチュア時代から培った有酸素性持久力
- 最大酸素摂取量(VO2max)が高いことを示唆
- 12ラウンドを通して高い手数を維持できる
高校時代の実績:
- 高校6冠、全日本選手権優勝(井上尚弥以来6年ぶりの高校生王者)
- アマチュア94戦88勝の経験で培ったスタミナ管理能力
プロでの実績:
- 最長10ラウンド戦を3戦経験(アルボルダ、アシュファク、アルバラード)
- いずれも終盤までペースを維持し、KOまたは判定勝利
ディケンズとの比較:
ディケンズは34歳であり、スポーツ科学的には有酸素性持久力がピーク(25〜30歳)から10〜15%低下しています。
7月のバティルガジエフ戦は4ラウンドで終了したため、12ラウンドのスタミナは未知数です。
過去の試合では、後半に動きが鈍くなる場面も見られました。
堤選手がスタミナで優れている理由(エビデンス):
- 年齢差:25歳の有酸素性持久力は34歳より10〜15%高い
- アマチュア実績:94戦88勝で培った持久力管理能力
- プロでの安定性:最長10ラウンド戦を終盤まで高いペースで戦い抜いた実績
【専門分析③】ディケンズの強みと弱点
ジェームス・ディケンズは34歳のベテランですが、7月にオリンピック金メダリスト・バティルガジエフを4回KOで破り、WBA暫定王座を獲得した実力者です。堤選手が警戒すべき強みと、逆に攻略すべき弱点を分析します。
ディケンズの強み
強み1:サウスポーの優位性
- オーソドックスの堤選手にとって、サウスポーは経験が少ない可能性
- 左ストレートが堤選手の右ストレートとクロスするタイミングで危険
- カウンターの左フックが武器(バティルガジエフ戦で証明)
強み2:ボディワークの技術
- 的確にポイントを積み重ねる堅実なスタイル
- ボディへの攻撃で堤選手のスタミナを削る戦略が考えられる
強み3:経験と精神力
- プロ41戦の経験は、世界戦初挑戦の堤選手を上回る
- バティルガジエフ戦での大番狂わせは、自信とプレッシャー耐性の証明
ディケンズの弱点
弱点1:身長とリーチの不利
- 身長165cm、リーチ160cmは、堤選手より7cm、12〜15cm短い
- 距離をコントロールされると、効果的な攻撃ができない
- 堤選手のノーモーションのジャブと長いリーチで距離を支配される可能性
弱点2:年齢による身体機能の低下
- 34歳という年齢は、スタミナ、反応速度、パワーがピークから低下
- 特に後半(9〜12R)でスタミナ切れのリスク
- 堤選手の25歳のスピードについていけない可能性
弱点3:12ラウンドのスタミナの未知数
- バティルガジエフ戦は4ラウンドで終了
- 過去の12ラウンド戦では、後半に動きが鈍くなる場面も
- 堤選手のプレッシャーに後半は対応できない可能性
堤選手がディケンズを攻略する戦略:
- 距離のコントロール:リーチの長さを活かし、ディケンズの攻撃範囲外から攻撃
- スピードで圧倒:高速コンビネーションでディケンズの反応速度を上回る
- 後半の追い込み:9〜12Rでスタミナ差が出たところで攻勢に出る
専門家とファンの勝敗予想
ファン投票の結果
小規模なファン投票では、堤駿斗 82% vs ディケンズ 18%という結果が出ています。
圧倒的に堤選手有利という見方が一般的です。
堤選手優位派の主な意見:
- 「井上尚弥2.0の実力を世界で証明してほしい」
- 「アマチュア13冠の技術は本物。ディケンズに負ける要素がない」
- 「25歳vs34歳、年齢差が大きすぎる」
- 「身長とリーチの差が決定的」
ディケンズ善戦・勝利予想派の意見:
- 「オリンピック金メダリストを破った実力は侮れない」
- 「サウスポーのカウンターが堤にとって脅威」
- 「世界戦初挑戦のプレッシャーが堤に影響する可能性」
ディケンズ本人のコメント
ディケンズは試合前のインタビューで以下のように語っています:
「挑戦を楽しみにしている。堤駿斗の研究をすぐに始める。彼はアマチュアで素晴らしい実績を持つ若手だが、プロとアマチュアは違う。私の経験と技術で勝つ。」
分析:ディケンズは堤選手のアマチュア実績を認めつつ、プロの経験で上回ると自信を持っています。7月のバティルガジエフ戦での勝利が、大きな自信になっていることが伺えます。
試合展開シナリオ予想:3つのシナリオ
アスレティックトレーナーとして、両選手の身体能力を踏まえた3つのシナリオを予想します。
シナリオ1:堤駿斗が判定勝利(確率60%)- 最有力
試合展開:
前半(1〜4R):
- 両者慎重な出だし、距離を測り合う
- ディケンズがサウスポーの構えで距離をコントロールしようとする
- 堤選手がリーチの長さを活かし、ノーモーションのジャブで距離を支配
- 堤選手のワンツーストレートがディケンズの顔面とボディにヒット
- ディケンズの左カウンターも警戒しつつ、堤選手がペースを掴む
- スコア:3-1で堤
中盤(5〜8R):
- 堤選手の手数が増加、1ラウンド70〜80発の高速コンビネーション
- ディケンズがボディワークで応戦するも、堤選手のスピードについていけない
- 堤選手がサイドステップとバックステップでディケンズの左フックを回避
- ディケンズがやや疲労の兆候を見せ始める
- スコア:7-1で堤
後半(9〜12R):
- ディケンズのスタミナが低下、動きが鈍くなる
- 堤選手がプレッシャーを強化、左ボディと右ストレートの連打
- ディケンズが経験で凌ぐが、手数の差が明確に
- 堤選手が最終12Rまで高いパフォーマンスを維持
- スコア:11-1または10-2で堤
最終スコア:118-110、117-111、116-112で堤駿斗の判定勝利
このシナリオになる条件:
- 堤選手がディケンズの左カウンターを警戒し、慎重に距離を管理
- 中盤から後半でスタミナ差が顕著になる
- ディケンズがKOを狙わず、ポイントで戦う
なぜこのシナリオが最有力か:
- 年齢差と身体能力の差:25歳vs34歳、後半でスタミナ差が出る
- リーチの差:堤選手が距離をコントロールし、被弾を最小限に
- 手数とスピード:堤選手の高速コンビネーションでポイントを積み重ねる
- アマチュア13冠の技術:12ラウンドを通して安定したパフォーマンス
シナリオ2:堤駿斗が後半(9〜12R)でKO勝利(確率25%)
試合展開:
前半〜中盤(1〜8R):
- シナリオ1と同様の展開で、堤選手がポイントでリード
- ディケンズが中盤から疲労の兆候を見せ始める
後半(9〜12R):
- ディケンズのスタミナが大幅に低下、ガードが下がる
- 堤選手が10〜11Rで左ボディと右ストレートの連打
- ディケンズがダウン、またはレフェリーストップ
このシナリオになる条件:
- ディケンズが予想以上にスタミナ不足
- 堤選手の攻撃精度が高く、効果的なパンチを当てる
- 後半でディケンズの防御が崩れる
シナリオ3:ディケンズが番狂わせ勝利(確率15%)
試合展開:
ディケンズKO勝利の場合(確率5%):
- 堤選手が世界戦初挑戦のプレッシャーで慎重になりすぎる
- ディケンズのカウンター左フックが完璧なタイミングでヒット
- 堤選手がダウン、立ち上がるも再度の左フック
- レフェリーストップまたはKO
ディケンズ判定勝利の場合(確率10%):
- ディケンズが予想以上にスタミナを維持
- サウスポーの構えで堤選手を翻弄
- ボディワークで堤選手のスタミナを削る
- 最終スコア:115-113、114-114の僅差判定または引き分け
このシナリオになる条件:
- 堤選手が世界戦初挑戦のプレッシャーに負ける
- ディケンズの経験と技術が想定以上に活きる
- サウスポーへの対応が堤選手の課題となる
私の最終予想
堤駿斗選手の判定勝利
確率:60%
理由:
- 年齢差(25歳 vs 34歳):後半でスタミナ差が決定的になる
- 身体的優位性:身長+7cm、リーチ+12〜15cm、スピード、パワー
- アマチュア13冠の技術:94戦88勝の経験で培った安定性
- プロ8戦全勝(5KO)の勢い:最近3戦連続KO勝利
- ディケンズの課題:34歳のスタミナ、12ラウンドの未知数
その他のシナリオ:
- 後半KO勝利:25%(ディケンズのスタミナ不足)
- ディケンズ勝利:15%(番狂わせ、サウスポーの優位性)
私が判定勝利を予想する最大の理由:
堤選手は、アマチュア13冠で培った「安定した技術」と「12ラウンドを戦い抜くスタミナ」を持っています。
ディケンズはオリンピック金メダリストを破った実力者ですが、34歳という年齢と12ラウンドのスタミナの未知数を考えると、堤選手が距離をコントロールし、手数とスピードで圧倒する展開が最も可能性が高いと見ています。
観戦ポイント:12月27日に注目すべき5つのポイント
試合を観る際、以下に注目してください:
ポイント1:前半3ラウンドの距離感
堤選手のリーチ+12〜15cmが効いているか、ディケンズがサウスポーの構えで距離を詰められているか。
前半の距離感が試合の流れを決めます。
ポイント2:堤選手のノーモーションジャブ
堤選手の武器である「予備動作のないジャブ」が、ディケンズの顔面とボディにどれだけヒットするか。このジャブが距離のコントロールを決定します。
ポイント3:ディケンズのカウンター左フック
バティルガジエフを破った決定打。堤選手がこの左フックをどう避けるか、または被弾した場合の対応力に注目。
ポイント4:中盤〜後半(6〜12R)のスタミナ差
34歳のディケンズが、25歳の堤選手のプレッシャーに後半どれだけ耐えられるか。ここが勝敗の分かれ目です。
ポイント5:手数の差
1ラウンドごとのパンチ数。
堤選手が70〜80発、ディケンズが50〜60発なら堤選手優位。
ディケンズが効果的なパンチを打てているかも重要。
まとめ:堤駿斗の判定勝利を予想、初の世界タイトル獲得へ
2025年12月27日の堤駿斗vsジェームス・ディケンズのWBAスーパーフェザー級暫定タイトルマッチ。
アスレティックトレーナーとして8年間、多くのアスリートを見てきた私の結論は、「堤駿斗選手の判定勝利、確率60%」です。
堤駿斗が有利な理由
- 年齢差(25歳 vs 34歳):身体機能のピークにある堤選手が圧倒的に有利
- 身体的優位性:
- 身長+7cm、リーチ+12〜15cm
- スピード(ハンドスピード、フットワーク)
- パワー(KO率62.5% vs 41.7%)
- スタミナ(序盤から最終ラウンドまで落ちない持久力)
- アマチュア13冠の技術:94戦88勝、井上尚弥以来6年ぶりの高校生全日本王者
- プロでの勢い:8戦全勝(5KO)、最近3戦連続KO勝利
- ディケンズの課題:34歳のスタミナ、12ラウンドの未知数、身長とリーチの不利
ディケンズが勝つ可能性
- カウンター左フック:バティルガジエフを破った決定打
- 経験と技術:プロ41戦、WBA暫定王者の実績
- サウスポーの優位性:堤選手がサウスポー対策に苦しむ可能性
- 世界戦初挑戦のプレッシャー:堤選手が緊張で本来の力を出せない可能性
観戦の楽しみ方
この試合は、「井上尚弥2.0」と呼ばれる25歳の無敗挑戦者が、オリンピック金メダリストを破った34歳のベテラン王者に挑む、世代交代を象徴する一戦です。堤選手はアマチュア13冠で培った技術と、プロ8戦全勝の勢いで初の世界タイトル獲得を目指します。ディケンズは7月の大番狂わせの勢いを維持し、初防衛を目指します。
そして、この試合は「THE RING V: NIGHT OF THE SAMURAI」という歴史的イベントの一部です。メインイベントの井上尚弥選手、サブメインの中谷潤人選手と共に、日本人ボクサーがサウジアラビアで世界に挑む。この豪華なイベントを、ぜひLeminoで観戦してください。
私の予想:堤駿斗選手の判定勝利、確率60%
個人的には、堤選手が「井上尚弥2.0」として世界にその名を轟かせる瞬間を、非常に楽しみにしています。
12月27日、サウジアラビア・リヤドでの結果を楽しみに待ちましょう!
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執筆者情報
エビナ(Ebiちゃん)
- 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)
- 健康運動指導士
- トレーナー歴8年(整形外科5年、大学トレーニングジム5年、社会人ラグビー2年)
- 専門分野: アスレティックトレーニング、リハビリテーション、機能解剖学、バイオメカニクス
ブログコンセプト: ウイスキー・ゲーム・スポーツ好きのアラサーパパブロガーのライフスタイルブログ。スポーツ記事では専門知識を活かした科学的で深い分析を提供しています。家族(妻、長女5歳、長男4歳)と共に、人生を楽しみながら情報発信中。
ブログコンセプト: ウイスキー・ゲーム・スポーツ好きのアラサーパパブロガーのライフスタイルブログ。スポーツ記事では専門知識を活かした科学的で深い分析を提供しています。家族(妻、長女5歳、長男4歳)と共に、人生を楽しみながら情報発信中。
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