2026年2月4日、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)侍ジャパンの最後の1枠として、ボストン・レッドソックスの吉田正尚選手が選出されました。WBCでの吉田選手の活躍や、なぜ三振が少ないのか、そのバッティングフォームの秘密について知りたい方も多いのではないでしょうか。
吉田選手の最大の武器は「卓越したコンタクト能力を支える視覚認知能力と身体の安定性、そして小柄な体格を補う柔軟性」にあります。身長173cmというプロ野球選手としては小柄な体格でありながら、2023年WBCでは打率.409、13打点という驚異的な成績を残しました。その秘密は、高度な視覚情報処理能力による選球眼、胴体部分の安定性を基盤とした効率的なエネルギー伝達システム、そして卓越した股関節と肩関節の可動域にあります。
私は日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)として8年間、整形外科での臨床経験5年、大学トレーニングジムでの指導5年、社会人ラグビーチームでのサポート2年の経験があります。この記事では、吉田選手の身体能力を専門的視点から分析し、なぜ彼が「三振しない打者」として評価されるのか、その身体的要因を明らかにしていきます。
吉田正尚選手 基本プロフィールとWBC 2026
基本データ
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 氏名 | 吉田正尚(よしだ まさたか) |
| 生年月日 | 1993年7月15日(32歳) |
| 身長 / 体重 | 173cm / 80kg |
| 出身地 | 福井県福井市 |
| 出身大学 | 青山学院大学 |
| 所属チーム | ボストン・レッドソックス(MLB) |
| ポジション | 外野手、指名打者 |
| 投打 | 右投左打 |
| NPB時代 | オリックス・バファローズ(2016-2022) |
MLB通算成績(2023-2025)
| 年度 | 試合数 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 安打数 | 三振数 | 出塁率 | 長打率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2023年 | 140 | .289 | 15 | 72 | 155 | 81 | .345 | .449 |
| 2024年 | 108 | .280 | 10 | 56 | 106 | 52 | .349 | .415 |
| 2025年 | 55 | .266 | 4 | 26 | 50 | 24 | .307 | .388 |
※2025年は右肩手術からの復帰途中で、シーズンフル稼働はしていません
NPB時代の主な成績
| 年度 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 三振数 | 特記事項 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年 | .339 | 21 | 72 | 26 | 首位打者、最高出塁率 |
| 2022年 | .335 | 21 | 88 | 41 | 首位打者 |
注目すべき点:
- 2021年は455打席でわずか26三振(Contact%: 87.7%)
- これは規定打席到達者の中で圧倒的に少ない数値
WBC 2023での驚異的な成績
| 項目 | 成績 |
|---|---|
| 打率 | .409 |
| 本塁打 | 2本 |
| 打点 | 13打点(歴代最多記録) |
| 安打数 | 9安打 |
| 出塁率 | .438 |
前回大会では準決勝のメキシコ戦で劣勢を振り出しに戻す同点3ランを放つなど、チームの優勝に大きく貢献しました。
WBC 2026 選出経緯
2026年2月4日、侍ジャパンの最後の1枠として吉田選手が選出されました。
井端監督は「覚悟を持って戦う」という吉田選手のコメントを紹介し、その経験値と勝負強さを高く評価しています。
吉田選手のコメント:
「再び皆さんと最高の瞬間を分かち合えるよう、覚悟を持って戦う」
主要国際大会での実績:
- 2015年 ユニバーシアード:金メダル
- 2019年 プレミア12:優勝
- 2021年 東京五輪:金メダル
- 2023年 WBC:優勝
すべての主要国際大会で金メダル・優勝を経験している「勝ち運」の持ち主です。
他のMLB日本人選手との身体データ比較
吉田選手の身体能力を理解するために、まずは他のMLB日本人選手との体格比較を見てみましょう。
体格比較表
| 選手名 | 身長 | 体重 | BMI | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 吉田正尚 | 173cm | 80kg | 26.7 | 小柄ながらパワフル |
| 大谷翔平 | 193cm | 95kg | 25.5 | 二刀流、バランス型 |
| 鈴木誠也 | 183cm | 82kg | 24.9 | パワーヒッター |
| 村上宗隆 | 188cm | 97kg | 27.4 | パワーヒッター |
| 岡本和真 | 180cm | 99kg | 30.6 | パワー・技術型 |
アスレティックトレーナーの見解:
吉田選手のBMI 26.7は「標準〜やや肥満」に分類されますが、体脂肪率は推定12〜14%程度と低く、筋肉量が非常に多いことを示しています。身長173cmで体重80kgという数値は、筋密度が極めて高いことを意味します。
NPB時代の三振率比較(2021年)
| 選手名 | 打席数 | 三振数 | 三振率 | Contact% |
|---|---|---|---|---|
| 吉田正尚 | 455 | 26 | 5.7% | 87.7% |
| 村上宗隆 | 588 | 161 | 27.4% | – |
| 柳田悠岐 | 481 | 104 | 21.6% | – |
| 山田哲人 | 514 | 138 | 26.8% | – |
データから読み取れるポイント:
- 吉田選手の三振率5.7%は、他の主力打者と比較して圧倒的に低い
- Contact%87.7%は「打席の約88%でバットにボールを当てている」ことを意味する
- これは日本球界でもトップクラスの数値
吉田正尚選手のMLBでの歩み
2023年シーズン:メジャー1年目の挑戦
MLB1年目となった2023年シーズンは、打率.289、15本塁打、72打点という成績で、新人としては上々の滑り出しとなりました。
月別成績の推移:
- 4月:打率.283(順調なスタート)
- 5月:打率.317(適応の兆し)
- 6-7月:やや低迷
- 8-9月:復調傾向
三振数81は、NPB時代と比較するとやや増加しましたが、これはMLB投手のレベルの高さと、変化球の質の違いを反映しています。それでも140試合で81三振は、MLBの打者としては極めて少ない部類に入ります。
2024年シーズン:調整の年
2年目の2024年シーズンは108試合の出場にとどまり、打率.280、10本塁打、56打点という成績でした。
2023年との比較:
| 項目 | 2023年 | 2024年 | 変化 |
|---|---|---|---|
| 試合数 | 140 | 108 | -32 |
| 打率 | .289 | .280 | -.009 |
| 本塁打 | 15 | 10 | -5 |
| 打点 | 72 | 56 | -16 |
| 出塁率 | .338 | .349 | +.011 |
出塁率は微増しており、選球眼は維持されていることがわかります。
2025年シーズン:復帰への道
2024年10月に右肩の手術を受け、2025年シーズンは負傷者リスト(IL)入りからスタート。
マイナーでの調整を経て、285日ぶりに復帰した公式戦で3安打1打点の活躍を見せました。
復帰後の課題:
- 右肩の回復状況
- バッティングフォームの再調整
- 守備範囲の回復
WBC 2026への選出は、この復帰過程を経た上での期待の表れと言えます。
JSPOアスレティックトレーナー視点での専門的身体能力分析
ここからは、私の専門であるアスレティックトレーナーの視点から、吉田選手の身体能力を科学的に分析していきます。以下の分析は、スポーツ科学、バイオメカニクス、運動生理学、スポーツビジョン研究のエビデンスに基づいています。
【専門分析①】三振しない能力の身体的基盤:視覚認知能力と動体視力
吉田選手の最大の特徴である「三振しない能力」は、単なる技術ではなく、高度な視覚認知能力という身体能力に支えられています。
スポーツビジョンの8要素と吉田選手
スポーツビジョン研究によれば、打者に必要な視覚能力は以下の8要素で構成されます:
- 静止視力:基本的な視力
- 動体視力:動く物体を捉える能力
- 眼球運動:視線を素早く移動させる能力
- 焦点調節:距離の異なる対象にピントを合わせる能力
- 深視力:距離感を正確に把握する能力
- 瞬間視:一瞬で多くの情報を処理する能力
- 視野:広い範囲を同時に認識する能力
- 眼と手の協応動作:視覚情報と身体動作の連動
このうち、吉田選手が特に優れていると推定されるのが動体視力と眼球運動、そして深視力です。
投球の視覚情報処理:一瞬の判断
プロ野球の投手が投げるボールは、投球から捕手のミットまで約0.4〜0.5秒です。
この極めて短い時間に、打者は以下の情報処理を行わなければなりません:
投球の視覚情報処理プロセス:
- 投手の腕の振り(リリースポイント)を捉える
- ボールの回転を識別(球種判断)
- ボールの軌道を予測(コース判断)
- スイング開始の判断
これらすべてを0.4秒という一瞬で処理する必要があります。
このプロセスでわずかな遅れが、三振とヒットの分かれ目になります。
吉田選手の視覚情報処理速度の優位性
吉田選手が2021年にNPBで記録した三振率5.7%という数値は、視覚情報処理速度が極めて速いことを示しています。
三振率5.7%が意味すること:
- ほとんどの球でバットにボールを当てられる
- ボール球を見極める判断精度が高い
- ストライクゾーンギリギリの球も対応できる
スポーツ科学の研究によれば、プロ野球選手は一般人より圧倒的に速く視覚情報を処理できるとされています。
吉田選手はその中でもトップクラスと推定されます。
眼球運動の協調性:微小眼球運動(マイクロサッケード)
NTTコミュニケーション科学基礎研究所の研究によれば、トップ打者は微小眼球運動(マイクロサッケード)が非常に活発で、無意識のうちに注意を向けている場所を明らかにしています。
微小眼球運動とは:
- 視線を固定しているときも、眼球は微細に動いている
- この動きが活発な選手ほど、視覚情報の取得能力が高い
- 投手のクセや球筋の微妙な変化を捉えられる
吉田選手の三振の少なさは、この微小眼球運動が活発であることを示唆しています。
選球眼を支える下肢の安定性
視覚認知能力を最大限に発揮するには、頭部の位置を安定させることが不可欠です。
これを支えるのが下肢筋群(大腿四頭筋・ハムストリングス・大殿筋)の等尺性収縮です。
下肢の安定性が視覚に与える影響:
- 大腿四頭筋とハムストリングスの等尺性収縮により、構えが安定
- 頭部の位置が固定され、視線がブレない
- 投球の軌道を正確に追跡できる
- ボール球を見極める時間が確保できる
吉田選手が四球を多く選べる(2023年MLB:43四球)のは、この下肢の安定性による選球眼の高さを示しています。
【専門分析②】バッティングフォームと身体の安定性:ヒッチ動作とキネティックチェーン
吉田選手のバッティングフォームの最大の特徴は「ヒッチ動作」と呼ばれる技術です。
これは単なる技術ではなく、身体能力を最大限に引き出すバイオメカニクスに基づいています。
ヒッチ動作のメカニズム
ヒッチ動作とは:
- テイクバック時にグリップの位置を一度低く下げる
- その後、反動を使って素早くグリップを上げる
- この「下げる→上げる」の動作により、筋肉に「伸張反射」が起こる
伸張反射(Stretch Reflex):
- 筋肉が急速に引き伸ばされると、反射的に強い収縮が起こる現象
- この反射により、通常より大きな力を発揮できる
- プライオメトリックトレーニングの基本原理
胴体の筋肉の役割:回旋動作と安定性
ヒッチ動作により、吉田選手は胴体の筋肉を効率的に使用しています。
胴体の筋肉の働き:
- 胸椎と胸郭の回旋:身体をひねる動作を生み出す
- 骨盤と腰椎の安定:土台をしっかり固める
- ヒッチ動作により、これらの筋肉が「割れ(セパレーション)」を作る
「割れ(セパレーション)」とは:
- 下半身が投手方向に動き出す
- 上半身はまだ捕手方向に残る
- この「ねじれ」により胴体の筋肉に弾性エネルギーが蓄積される
- スイング開始時に爆発的に解放される
キネティックチェーン(運動連鎖)によるエネルギー伝達
吉田選手のスイングは、キネティックチェーン(Kinetic Chain)が極めて効率的に機能しています。
キネティックチェーンとは:
地面から得た力を、下半身→骨盤→胴体→肩→腕→バットへと順番に伝達していくシステム
吉田選手のエネルギー伝達プロセス:
- 地面反力の生成(下半身)
- お尻の筋肉(大殿筋)が地面を強く押す
- 地面反力としてエネルギーが返ってくる
- ニュートンの第三法則(作用・反作用の法則)
- 骨盤の回転(腰部)
- お尻からのエネルギーが骨盤を素早く回転させる
- この時点で上半身はまだ残る(割れの維持)
- 胴体の捻転解放(腹部)
- 胸椎・胸郭の回旋筋が爆発的に収縮
- 蓄積された弾性エネルギーが解放
- 回転力が最大化
- 肩甲骨の加速(肩部)
- 前鋸筋が肩甲骨を前方に押し出す
- 肩関節の内旋速度が増加
- 腕の加速が始まる
- バットの加速(腕・手首)
- 腕の筋肉が肘を伸ばす
- 手首の回内動作でバットヘッドが加速
- バットスピードが最大化
この一連の流れが一瞬(コンマ数秒)で完結します。
身体の安定性の重要性
キネティックチェーンを効率的に機能させるには、胴体部分の安定性が不可欠です。
身体の安定性を支える筋肉:
- 内外腹斜筋:胸椎と胸郭の可動性と安定性
- 僧帽筋:胸椎と肩甲骨の安定性
- 広背筋:腰椎と骨盤の安定性
- 腸腰筋:腰椎安定性、股関節の可動性
- 大・中殿筋:骨盤の安定性、股関節の可動性
吉田選手のトレーニングには胴体部分の強化が含まれており、室伏広治氏の指導を受けたことでも知られています。
室伏流トレーニングの特徴:
- 一本歯下駄トレーニング:姿勢改善と身体の安定性向上
- 紙風船トレーニング:肩甲骨周りと胴体のバランス強化
- チューブトレーニング:内転筋に意識を入れ、体の軸を強化
- ハンマートレーニング:重いハンマーで全身の協調性を高める
これらのトレーニングにより、吉田選手は身体の安定性を大幅に向上させ、小柄な体格でも大きなパワーを生み出せるようになったと考えられます。
小柄な体格を補うエネルギー伝達効率
身長173cmという体格は、MLBの打者としては小柄です。
しかし、吉田選手はエネルギー伝達効率を最大化することで、この体格差を補っています。
エネルギー伝達効率が高い理由:
- 地面から得た力を無駄なくバットまで伝えられる
- 吉田選手はトップクラスの効率性を持つ
効率化の要因:
- 無駄な動作がない
- 各関節の動きがスムーズに連動
- 胴体の安定性により力のロスが少ない
- 柔軟性により可動域を最大限に活用
【専門分析③】柔軟性と可動域:股関節と肩関節の卓越した動き
吉田選手のもう一つの身体的特徴は、股関節と肩関節の卓越した柔軟性と可動域です。
股関節の可動域:深いテイクバックを可能にする
吉田選手のバッティングフォームを見ると、テイクバック時に非常に深く腰を落とすことができます。
股関節の柔軟性の高さ:
- 股関節の屈曲(前に曲げる)が一般人より大きい
- 股関節の回旋(内外にひねる)も非常に柔らかい
- プロ野球選手の中でもトップクラスの可動域
この柔軟性により:
- 後ろ足に深く沈み込める
- 地面反力を最大限に得られる
- 低めの球にも対応できる
- 体重移動がスムーズ
肩関節の可動域:広角打法を支える
吉田選手は広角に打ち分ける技術に優れていますが、これは肩関節の可動域の広さに支えられています。
肩関節の柔軟性の高さ:
- 肩を前後左右に動かせる範囲が非常に広い
- テイクバック時に深く引ける
- フォロースルーで大きく振り抜ける
- プロ野球選手の中でもトップクラスの可動域
広角打法のメカニズム:
- 内角球:肩関節を素早く動かして引っ張る
- 真ん中:自然なスイング軌道で捉える
- 外角球:肩関節を大きく使って流す
この柔軟性により、どのコースにも対応でき、三振を減らすことができます。
柔軟性を維持するトレーニング
吉田選手は長年腰痛などの怪我に悩まされてきました。そのため、ハムストリングスや腰のストレッチを重視しています。
柔軟性維持のための取り組み:
- ストレッチポールの使用:ハムストリングスと腰をほぐす
- 動的ストレッチ:試合前の準備運動
- ヨガ要素の導入:全身の柔軟性向上
- 筋膜リリース:筋肉の可動域拡大
アスレティックトレーナーの視点から見ると、吉田選手の柔軟性維持は傷害予防とパフォーマンス向上の両立を実現しています。
柔軟性と反応速度の関係
柔軟性が高いと、筋肉の反応速度も向上します。
これは筋肉の粘弾性(Viscoelasticity)と関係があります。
粘弾性とは:
- 筋肉は「粘性(ねばり)」と「弾性(ばね)」の両方の性質を持つ
- 柔軟性が高いと、弾性が高まり、素早い動作が可能になる
- ヒッチ動作での伸張反射を最大化できる
吉田選手の場合:
- 股関節の柔軟性により、素早い体重移動が可能
- 肩関節の柔軟性により、バットスピードが向上
- 体幹の柔軟性により、「割れ」を深く作れる
WBC 2026での吉田正尚選手への期待
侍ジャパンにおける役割
吉田選手は、前回大会(2023年)での経験を活かし、今大会でも重要な役割を担うことが期待されています。
期待される役割:
- 打線の中核:クリーンナップでの起用が予想される
- 勝負強さ:ここぞという場面での一発
- 選球眼:四球を選び、出塁率を高める
- 経験値:若手選手への助言と精神的支柱
予想打順と他選手との相乗効果
予想打順(あくまで予想):
- 大谷翔平(DH)
- 近藤健介(右翼)
- 鈴木誠也(中翼)
- 吉田正尚(左翼)
- 村上宗隆(一塁)
- 岡本和真(三塁)
吉田選手が4番に入ることで:
- 前の大谷・近藤・鈴木が出塁した場面で勝負強さを発揮
- 後ろの村上・岡本という強力な打者が控え、投手は勝負せざるを得ない
- 選球眼により、投手の球数を稼げる
前回大会との身体状態の比較
2023年WBC時(29歳):
- NPBからMLB移籍直前
- コンディション:最高潮
- 成績:打率.409、13打点
2026年WBC時(32歳):
- MLB3年目、右肩手術からの復帰
- コンディション:回復過程
- 期待:経験値と勝負強さ
アスレティックトレーナーの視点では、32歳という年齢は野球選手としてはまだピーク年齢内です。
適切なコンディショニングにより、前回大会に近いパフォーマンスを発揮できる可能性は十分にあります。
対戦が予想される強豪国との相性
アメリカ代表との対戦
もし決勝トーナメントでアメリカ代表と対戦すれば:
- アーロン・ジャッジ、ボビー・ウィット・Jrらとの打撃対決
- 吉田選手の選球眼 vs アメリカの豪速球投手陣
- コンタクト能力の高さが武器になる
ドミニカ代表との対戦
ドミニカ代表の豪速球投手陣に対しては:
- 動体視力と視覚認知能力が最大の武器
- 三振しない能力が光る場面
- 選球眼で四球を選び、出塁率を高める戦略
韓国代表との対戦
韓国代表の技巧派投手陣に対しては:
- 変化球への対応力が試される
- ヒッチ動作によるタイミング調整
- 広角打法で攻略する戦略
まとめ:吉田正尚選手の身体能力が侍ジャパンを支える
吉田正尚選手の身体能力を、アスレティックトレーナーの専門的視点から分析してきました。
吉田選手の身体的優位性(まとめ)
- 卓越した視覚認知能力
- 動体視力と眼球運動の協調性
- 下肢の安定性による選球眼の高さ
- 視覚情報処理速度が極めて速い
- 微小眼球運動による投球の見極め
- 効率的なエネルギー伝達システム
- ヒッチ動作による伸張反射の活用
- 身体の安定性によるキネティックチェーンの効率化
- 小柄な体格を補うトップクラスのエネルギー伝達効率
- 地面反力→骨盤→胴体→肩→バットへの連鎖
- 優れた柔軟性と可動域
- 股関節の可動域がプロ野球選手の中でもトップクラス
- 肩関節の広い可動域:広角打法を支える
- 柔軟性維持のための継続的なケア
- 柔軟性の高い筋肉による反応速度の向上
なぜ吉田選手は「三振しない」のか
本記事の分析から、吉田選手が三振しない理由が明らかになりました:
身体的要因:
- 高度な視覚情報処理能力により、0.4秒の投球を正確に捉える
- 下肢の安定性により、頭部の位置が固定され視線がブレない
- 柔軟性の高い股関節と肩関節により、どのコースにも対応できる
- ヒッチ動作とキネティックチェーンにより、最短距離でバットが出る
WBC 2026への期待
32歳、MLB3年目を迎える吉田選手。右肩手術からの復帰という課題を抱えながらも、前回大会での経験と、本記事で分析した身体能力により、侍ジャパンの優勝に大きく貢献することが期待されます。
期待される活躍:
- 打率.350以上を目指す高いコンタクト能力
- 勝負強い場面での長打
- 選球眼を活かした高出塁率
- 若手選手への精神的支柱
2026年3月、吉田正尚選手が再び「最高の瞬間」を私たちに届けてくれることを、アスレティックトレーナーとして、そしてスポーツファンとして、心から楽しみにしています。
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執筆者情報
エビナ(Ebiちゃん)
- 保有資格: 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)、健康運動指導士
- 経歴: 整形外科5年、大学トレーニングジム5年、少年サッカーチーム2年、社会人ラグビーチーム2年(トレーナー歴計8年)
- 専門分野: スポーツ医学、アスレティックトレーニング、バイオメカニクス、運動生理学
ウイスキー・ゲーム・スポーツ好きのアラサーパパブロガー。妻と長女(5歳)、長男(4歳)の4人家族。スポーツ選手の分析記事では、アスレティックトレーナーとしての専門知識を活かし、身体機能やバイオメカニクスの観点から独自の分析を提供しています。
参考情報・Sources
本記事は以下の信頼できる情報源を参照して執筆されました:
吉田正尚選手の情報:
- 侍J、最後の1枠は吉田正尚「覚悟を持って」 全30人が決定…WBC連覇へ体制整う | Full-Count
- 吉田正尚をWBC日本代表に追加選出 全30人が確定 – 日本経済新聞
- 吉田 正尚 – ボストン・レッドソックス – MLB – スポーツナビ
バッティングフォームと身体能力:
- 吉田正尚 体を大きく使ったバッティングフォーム ヒッチ動作とは | FMVスポーツ
- 吉田正尚選手のバッティングフォームを解説!ヒッチの使い方が飛距離の関係とは?
- “三振しない男”オリ吉田正尚が伝授 ボールを捉える安定したスイングのコツとは | ファーストピッチ
- 【連続写真】オリックス・吉田正尚「柔軟性と対応力がありながら最短距離でバットが出ていく」 | 野球コラム – 週刊ベースボールONLINE
トレーニングと身体管理:
- 【オタクの領域】吉田正尚のトレーニングまとめ | わちおブログ
- 吉田正尚の筋肉が凄い!愛用のプロテインも紹介 ベンチプレスは100kg越え⁉ – 野球情報サイト
- 【オリックス・バファローズ】吉田正尚が陸上界のレジェンド室伏広治さんと自主トレ | あすリートチャンネル
スポーツ科学とエビデンス:





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