ストレッチは本当に効果があるのでしょうか?
「ストレッチをしても意味がない」というネット情報を
見て疑問に思っているママさんやダイエッターも多いはず。
この記事では、トレーナー歴8年の筆者が
ストレッチの本当の効果と正しい方法を解説します。
ダイエット効果や子どもの成長期に適した
ストレッチ方法も紹介するので、ぜひ最後までお読みください。
はじめに:ストレッチについての誤解
「ストレッチをすると痩せる」
「子どもは柔らかいからストレッチは不要」
「朝起きてすぐストレッチするのが良い」
このような情報、どこかで見聞きしたことが ありませんか?
実は、これらは科学的に正しくない 場合があります。
私は整形外科、大学トレーニングジム、少年サッカー チーム、
社会人ラグビーチームで合計8年のトレーナー 経験があります。
この経験と最新の研究結果をもとに、家庭でも活かせるストレッチの真実をお伝えします。
前提の共有:ストレッチの基本を知ろう
ストレッチとは筋肉や腱を伸ばす運動のことです。
主な効果は以下の通りです:
- 筋肉の緊張をほぐす
- 関節の動く範囲(可動域)を広げる
- 血流を改善する
- リラックス効果がある
しかし、思い込みによる間違ったストレッチは 効果が出ないどころか、
怪我の原因になることもあります。
正しい知識を身につけることが大切です。
本題:ストレッチの真実とその効果
結論
ストレッチは正しく行えば確かに効果がありますが、 万能薬ではありません。
特にダイエット目的なら、ストレッチだけでなく
有酸素運動や食事管理と組み合わせることが重要です。
子どもの成長期には
柔軟性維持と怪我予防のために適切なストレッチが役立ちます。
理由①:ストレッチと痩せる効果の関係
「ストレッチだけで痩せる」という情報は誤解です。
科学的に見ると、ストレッチによる直接的なカロリー消費はわずかです。
例えば10分間のストレッチで消費されるカロリーは
約30kcal程度で、これはリンゴ半分にも満たない量です。
ただし、ストレッチには間接的なダイエット効果があります
- 血流が改善され、代謝が上がる
- 運動前のストレッチで怪我予防になり、長く運動を続けられる
- 肩こりや腰痛の緩和でデスクワーク後の運動意欲が増す
- 夜のストレッチでリラックス効果があり、睡眠の質が向上する
研究によると、ストレッチは20秒以上行うと効果があります。
ダイエット中の30代女性なら
朝のウォーキング前と夜の就寝前に全身ストレッチを20秒×2セット行うのがおすすめです。
理由②:子どもの成長と柔軟性の関係
「子どもは柔らかいからストレッチは不要」という 考えも間違いです。
実は、成長期の子どもこそ適切なストレッチが重要 です。
成長期には、骨の成長に筋肉の成長が追いつかず柔軟性が低下することがあります。
特にスポーツをしている小中学生は、
急な成長と激しいトレーニングで筋肉や腱に負担がかかりやすく怪我のリスクが高まります。
実際に少年サッカーチームでのトレーナー経験から、
適切なストレッチを取り入れた子どもは怪我が少なく、パフォーマンスも向上する傾向がありました。
具体例:効果的なストレッチの方法
ダイエット中の女性におすすめのストレッチ
- 太もも前面のストレッチ(大腿四頭筋ストレッチ)
- 立った状態で片足の足首を同じ側の手で持ち、 お尻に引き寄せる
- 20〜30秒キープし、反対側も同様に行う
- 効果:脚の血流改善、基礎代謝アップ

- 体側のストレッチ
- 立った状態で片手を頭上に伸ばし、上半身を 反対側に倒す
- 20〜30秒キープし、反対側も同様に行う
- 効果:ウエスト周りの血流改善、内臓機能向上

- 肩甲骨周りのストレッチ
- 片方の腕を体の前で水平に伸ばし、もう片方の腕で 肘を引き寄せる
- 20〜30秒キープし、反対側も同様に行う
- 効果:肩こり改善、姿勢改善による見た目の変化

成長期の子どもにおすすめのストレッチ
- ふくらはぎのストレッチ(下腿三頭筋ストレッチ)
- 壁に手をついて立ち、片足を後ろに引いて かかとを床につける
- 20秒キープし、反対側も同様に行う
- 効果:成長痛の緩和、シンスプリント予防

- もも裏のストレッチ(ハムストリングスストレッチ)
- あぐらをかいて座り、片方の脚を前に伸ばす
- 上体を前に倒し、20秒キープ、反対側も同様に行う
- 効果:成長期特有の柔軟性低下防止、サッカーや 陸上での肉離れ予防

- 股関節のストレッチ
- 膝を立てて座り、足の裏を合わせる (バタフライポーズ)
- 膝を外側に開き、20秒キープする
- 効果:姿勢改善、股関節の柔軟性維持

補足:ストレッチを効果的に行うためのポイント
ダイエット効果を高めるコツ
- 朝のストレッチは軽く、夜は深く行う
- 入浴後のストレッチは効果的 (筋肉が温まっている状態)
- 息を止めず、ゆっくり呼吸しながら行う
- 週3回以上の継続が効果的
- ストレッチ後の水分補給を忘れずに
子どものストレッチで注意すること
- 無理に伸ばさない(特に成長痛がある時)
- 競争させない(柔軟性には個人差がある)
- 楽しく続けられる工夫をする (音楽をかける、家族で一緒に行うなど)
- 運動前は動的ストレッチ、運動後は静的ストレッチを基本とする
- 学校の部活動でのストレッチ内容を確認し、 家庭でも同様のケアを行う
まとめ:ストレッチを生活に取り入れよう
ストレッチは「効果がない」のではなく、 「正しく行わなければ効果が得られない」のです。
科学的には、20秒以上のストレッチが効果的である ことが分かっています。
ダイエット中の女性は、ストレッチで血流を改善し、
運動のパフォーマンスを上げることで、間接的に痩せやすい体づくりができます。
成長期のお子さんには、定期的なストレッチで怪我予防と健やかな成長をサポートしましょう。
毎日のルーティンにストレッチを加えることで、 家族全員の健康と活力を支えることができます。
明日からさっそく、20秒間の簡単なストレッチから始めてみませんか?
著者プロフィール
えびちゃん:日本スポーツ協会アスレティックトレーナー、 健康運動指導士。
整形外科5年、大学トレーニングジム5年、
少年サッカーチーム2年、社会人ラグビーチーム2年の トレーナー経験を持つ。
ウイスキー・ゲーム・スポーツ好きのアラサーパパブロガー。
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