【完全レポート】PRIME BOXING 11結果まとめ:中谷潤人KO勝利!那須川天心完勝!堤vs比嘉の再戦は激闘の末ドロー

スポーツ

2025年2月24日、東京・有明アリーナで開催された『PRIME BOXING 11』の全試合結果!
中谷潤人選手のKO勝利、那須川天心選手の元世界王者撃破、そして堤駿斗vs比嘉大吾の再戦まで、
全試合を徹底レポート。

メインイベント:中谷潤人、圧巻のKO勝利で防衛成功

WBC世界バンタム級タイトルマッチ:中谷潤人 vs デビッド・クエジャール

試合結果:中谷潤人選手が3回3分4秒TKO勝ち

  • 戦績更新:中谷潤人(30戦全勝・23KO)、デビッド・クエジャール(28戦1敗・18KO)
  • 防衛回数:3度目の防衛成功

王者・中谷潤人、無敗の強さを見せつける

サウスポースタイルの中谷選手は序盤から攻勢に出ます。
1回戦からいきなり左ストレートをクリーンヒット。
典型的なメキシカンファイターであるクエジャール選手も前に出て左フックを振るも、中谷選手のパンチの精度に差が出ました。

2回戦ではロングレンジから中谷選手が左ストレートを効果的に決め、クエジャール選手を徐々に消耗させていきます。

3回戦、中谷選手の左ボディアッパーからコンビネーションでクエジャール選手がダウン。
立ち上がった挑戦者に対し、中谷選手は猛攻撃。
強烈な左フックでクエジャール選手は再びキャンバスに沈み、そのままカウントアウト。
中谷選手が3度目の防衛を果たしました。

IBF王者・西田凌佑が電撃乱入!統一戦へ向けて大きな一歩

試合後、驚きの展開が!
IBFバンタム級王者の西田凌佑選手がリングに上がり、中谷選手に対して統一戦を直接オファー。
中谷選手も「やりましょ!!」と応じ、会場は大興奮の渦に包まれました。

中谷選手の勝利について個人的分析

今回の試合は、正直なところ予想通りの展開でした。
クエジャール選手は無敗の強豪ながらも、中谷選手のパンチの質・スピード・威力に太刀打ちできませんでした。

中谷選手のレベルに現在届く選手は少ないですが、IBF王者の西田選手との統一戦は別格の激戦になるでしょう。両者のスタイルの違いがぶつかり合う戦いは、日本ボクシング史に残る一戦になる可能性を秘めています。

セミファイナル:那須川天心、モロニーに完勝

119ポンド契約10回戦:那須川天心 vs ジェイソン・モロニー

試合結果:那須川天心選手が判定勝ち(97-93、97-93、98-92)

  • 世界ランク:那須川選手(WBA世界2位、WBC・WBO3位、IBF13位)、
    モロニー選手(WBC・IBF世界5位、WBO6位)
  • 戦績更新:那須川天心(6戦全勝・2KO)、ジェイソン・モロニー(27勝4敗・19KO)

元世界王者モロニーに判定勝利!那須川天心の進化が止まらない

この試合、那須川選手はキックボクシング出身の強みである足の動きを活かしながら、ボクシング技術の高さも見せつけました。序盤から速いジャブと左ボディアッパーで試合の主導権を握ります。

6回戦にはモロニー選手の右ストレートで那須川選手が大きくバランスを崩す危機的な場面も。
しかし、那須川選手はダウンを回避し、左ボディアッパーで反撃する胆力を見せました。

後半は那須川選手が足の動きで相手の攻撃をかわしながら、右アッパー、左ストレート、右フックを組み合わせて効果的に攻撃。最終ラウンドには正面からの打ち合いも挑み、右フック、左ボディアッパーで優位に立ちました。

那須川天心vsモロニー戦からわかる今後の展望

「那須川天心 モロニー」の対戦は、那須川選手の世界挑戦に向けた重要なステップでした。
元世界王者を判定で下したことで、那須川選手の世界タイトル挑戦は現実味を帯びてきました。

試合後、現WBO世界バンタム級王者・武居由樹選手がリングに上がり「日本人同士の世界戦」を示唆。那須川選手も「必ず戦いましょ!」と返答し、夢の対決実現に向けて大きく前進しました。

那須川天心の新たな一面が見えた試合

今回の試合は個人的にすごくスリリングでした。
那須川選手といえば、これまでは足を使って一方的に攻める試合が多かったのですが今回はモロニー選手と打ち合う場面も見られ、新たな一面を見せてくれました。

6回戦の危機的場面でも冷静さを失わず、そこから盛り返す精神力は特筆もの。
キックボクシングでの経験と実績を持つ那須川選手ですが、プロボクサーとしての進化も止まりません。「那須川天心」として、彼の成長曲線がまだまだ上向きであることが示された一戦でした。

激闘の再戦:堤vs比嘉、またしても引き分け

WBA世界バンタム級タイトルマッチ堤駿斗 vs 比嘉大吾 再戦

試合結果:引き分け(114-114、114-114、114-114)

  • 前回対戦:2020年10月26日・後楽園ホールでも引き分け(96-94比嘉、95-95、95-95)
  • 戦績更新:堤聖也(12勝3分)比嘉大吾(21勝3敗2分)

「堤 比嘉 再戦」は死闘の末、またしても決着つかず

2020年10月以来、約4年半ぶりの対戦となった「堤 比嘉2」。前回は96-94比嘉、95-95、95-95のスコアでドローとなり、今回こそ決着がつくと期待されましたが結果は114-114の全会一致の引き分け。

序盤はジャブの応酬から左フックの打ち合いへと発展し、激しいペース争いが続きます。

4回戦に偶然のバッティングで堤選手が右瞼をカットするアクシデントがあったものの、試合は続行。

試合の山場となったのは9回戦。
堤選手のコンビネーションに対し、比嘉選手が左フックで堤選手をダウンさせます。
しかし、立ち上がった堤選手の右ストレートで今度は比嘉選手がダウン。会場は騒然となりました。

終盤も堤選手が連打で比嘉選手を追う展開。
比嘉選手も左右フックで応戦し、最後まで譲らない激闘を展開。
結果は3人のジャッジ全員が114-114と採点し、ドローの結末に。

「堤 比嘉2」は期待を超える名勝負に

個人的に今回のイベントで最も楽しみにしていた「堤 比嘉 再戦」は、期待を遥かに超える激闘に。
息をする暇もないほどの打ち合いに、息を呑む場面も多々ありました。

特に9回戦での相互ダウンは、ボクシングの醍醐味とも言える瞬間。
両選手の勝利への執念が交錯する名場面でした。個人的な採点でもドローだったため、結果には納得。しかし、この素晴らしい試合に「引き分け」という結果は少し物足りなさも残ります。

次に見たいカード:中谷vs西田?那須川vs武居?堤vs比嘉3?

今回の『PRIME BOXING 11』を通じて、今後に期待される大きな対戦カードが複数浮上しました。

バンタム級統一戦:中谷潤人 vs 西田凌佑

現在、バンタム級では中谷選手がWBC、西田選手がIBFのベルトを保持。
日本人同士による統一戦は、日本ボクシング史に残る大一番になるでしょう。
中谷選手のパンチ力と西田選手のテクニックという対照的なスタイルの激突も見どころです。

日本人スター対決:那須川天心 vs 武居由樹

那須川選手がモロニー戦での勝利を経て武居選手のWBO世界タイトルに挑戦する道筋が見えてきました。キックボクシングで名を馳せた那須川選手と、K-1やボクシングで世界を獲った武居選手の対決は、日本格闘技界の一大イベントとなるでしょう。

決着を求めて:堤駿斗 vs 比嘉大吾 第3戦

2度の対戦で2度ともドローとなった両者。「堤 比嘉3」は必然とも言える展開です。
両者の相性の良さから、第3戦も激闘必至。次こそ決着がつくのか、注目が集まります。

イベント総括:日本ボクシング界の明るい未来

『PRIME BOXING 11』は日本ボクシング界の明るい未来を感じさせるイベントでした。
中谷潤人選手のようなパワーと技術を兼ね備えた王者、
那須川天心選手のような異色の経歴から世界を目指す挑戦者、
そして堤駿斗・比嘉大吾両選手のような激闘を繰り広げるファイターたち。

特に「中谷潤人」「那須川天心」は、日本のボクサーが世界で通用する証明となりました。
また「堤 比嘉 再戦」のような国内カードでも世界レベルの試合が見られることは、日本ボクシングのレベルの高さを示しています。

日本のボクシングファンにとって最高の時代が到来

世界で活躍する日本人チャンピオンが複数存在し、那須川天心のようなクロスオーバー選手も登場。
そして堤vs比嘉のような死闘を繰り広げる国内カードもある現在は、日本のボクシングファンにとって黄金期と言えるでしょう。

次回のPRIME BOXINGでも、世界レベルの戦いが期待できます。
夢の対決が次々と実現する今のボクシングシーンから、目が離せません!


関連記事

最終更新:2025年2月25日

コメント

タイトルとURLをコピーしました