はじめに:ポケモンレジェンズZA 評価の真実を20時間プレイで検証
2025年、待望のポケモン新作『ポケモンレジェンズ Z-A』がついに発売されました。
発売前から「ポケモン新作 ひどい」という検索候補が出るなど、賛否両論の声が上がっていた本作。
果たしてその評価は正当なものなのでしょうか。
ポケモン好きアラサーパパの私が、実際に20時間じっくりプレイした結果
見えてきたのは「子供向けの皮を被った、大人のためのポケモン」という本作の真の姿でした。
5歳の娘と4歳の息子と一緒にプレイした経験も踏まえ、本音でレビューしていきます。
結論から申し上げますと、本作は大人のゲーマーには自信を持っておすすめできる傑作です。
しかし、小さなお子様には正直おすすめできません。
その理由を、これから詳しく解説していきます。


ポケモンレジェンズZA 評価の核心!アルセウスからの進化と変更点を徹底比較


リアルタイムバトルへの完全移行
前作『ポケモンレジェンズ アルセウス』から最も大きく進化したのは、バトルシステムの完全刷新です。
アルセウスではターン制コマンドバトル(力業・早業による行動順変動あり)でしたが、本作では完全リアルタイムバトルへと移行しました。
プレイヤーは主人公を直接操作しながら、ポケモンへの指示出しとポジショニングを同時に行います。
技には範囲や当たり判定の概念が導入され、一直線上にビームを放つ技や、周囲に範囲攻撃する技など、それぞれの特性を理解した立ち回りが求められます。
特に印象的だったのは「不意打ちシステム」です。
夜のバトルゾーンでは、相手トレーナーに見つかる前にポケモンの技で先制攻撃を当てることで、攻撃が必ず急所に当たる「不意打ち」が成立。逆に先に見つかってしまうと、こちらのポケモンがひるんで動けなくなることもあり、ステルス要素が戦略に組み込まれています。
都市型オープンワールドという新しい試み
舞台となるミアレシティは、シリーズ初の都市型オープンワールドとして設計されています。
人とポケモンが共存する街づくりのため都市再開発が進んだ近未来的な都市で、街中には「ワイルドゾーン」と呼ばれる自然豊かな区画が点在しています。
前作のヒスイ地方のような大自然ではなく、都市と自然が融合した環境での探索は新鮮な体験でした。
プリズムタワー周辺のカフェやショップ、ポケモン研究所や探偵事務所など、市民生活とポケモンが密接に結びついた世界観は、これまでのシリーズにない魅力があります。
昼夜サイクルとゲームループの革新
本作独自の要素として、昼と夜で全く異なるゲーム性が実装されています。
昼間はミアレシティ内を探索し、ワイルドゾーンでのポケモン捕獲、アイテム収集、サイドクエスト攻略を行います。一方、夜になると街中に赤いホログラムで囲まれた「バトルゾーン」が出現し、毎夜開催のトレーナーバトル大会「ZAロワイヤル」に挑戦できます。
この「日中に準備と探索をし、夜にバトルを勝ち抜く」という1日のループが、ゲーム進行の軸となっています。
現実のオープンワールドRPGに近い時間経過システムで、リアルタイムで時間が流れる仕組みも没入感を高めています。
なぜ「ポケモン新作 ひどい」と言われるのか?難易度設定の真実
リアルタイムバトルがもたらす難易度の壁
「ポケモン新作 ひどい」という評価の大きな要因は、従来のターン制からリアルタイムバトルへの移行にあります。
序盤の約3時間は丁寧なチュートリアルで構成されていますが、最初のランクアップ戦あたりから難易度が急上昇します。
特に問題となっているのは、アクション要素の強化です。
プレイヤー自身の回避スキルが求められ、ボタン連打では勝てない戦略性が要求されます。
実際、我が家の5歳の娘は序盤こそ楽しんでいましたが、ZAロワイヤルのランクアップ戦で完全に行き詰まりました。
4歳の息子に至っては、リアルタイムバトルのシステム自体を理解するのが困難で、フィールドでポケモンを眺めるだけになってしまいました。
メガシンカシステムの復活と新たな戦略性



本作ではメガシンカが復活し、バトルの重要な要素となっています。トレーナー(主人公)はキーストーンが埋め込まれた「メガリング」を所持し、バトル中に条件を満たすとポケモンを一時的にメガシンカさせられます。
特筆すべきは、新たに発見された7種類の新メガシンカポケモンの存在です:
- メガカイリュー(ドラゴン/フェアリー)
- メガウツボット(草/毒・攻撃面大幅強化)
- メガルチャブル(かくとう/ひこう・空中戦能力向上)
- メガカラマネロ(あく/エスパー・触手が増え異形の姿に)
- メガブリガロン(くさ/かくとう・カロス御三家)
- メガマフォクシー(ほのお/エスパー・カロス御三家)
- メガゲッコウガ(みず/あく・カロス御三家)
これらの新メガシンカが対戦のバランスを大きく変え、戦略の幅が広がった反面、メガシンカを使いこなせないプレイヤーには厳しい難易度となっています。
大人向けの歯ごたえある難易度設定
しかし、アクションゲームとして見れば、この難易度設定は絶妙なバランスだと感じました。
特に「暴走メガシンカ」と呼ばれるボスバトルは、トレーナー無しでメガシンカして暴走するポケモンとの戦いで、鎮めることでメガストーンを入手できるやりがいのある要素です。
20時間プレイした現在も、ZAロワイヤルのAランク到達には至っておらず、まだまだやりこみ要素が残っています。
久しぶりに「攻略したい」と思わせてくれるポケモンに出会えたことは、大人ゲーマーとして純粋に嬉しい体験でした。
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長時間プレイを快適にする周辺機器
本作を最大限楽しむためには、いくつかの周辺機器への投資を強くおすすめします。
まず必須なのがNintendo Switch Proコントローラーです。
リアルタイムバトルでの細かい操作が続くため、握りやすく反応の良いProコントローラーは必須アイテムと言えるでしょう。
また、本作はNintendo Switch 2での発売も予定されており、Switch2版ではグラフィックやフレームレートが向上して快適に遊べるとのことです。現行のSwitch版でも十分楽しめますが、より快適なプレイ環境を求めるならSwitch2版を待つのも選択肢の一つです。


没入感を高めるサウンド環境
意外と見落としがちなのが、サウンド環境の重要性です。本作のBGMは壮大なオーケストラアレンジが多く、特にメガシンカ演出時のBGMは鳥肌モノです。ゲーミングヘッドセットを使用することで、ミアレシティの街の喧騒から静かな夜のバトルゾーンまで、音響による没入感が格段に向上します。
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シリーズ作品で理解を深める
本作をより深く楽しむために、関連作品のプレイもおすすめです。
特に前作『ポケモンレジェンズ アルセウス』は、レジェンズシリーズの基礎を理解する上で重要な作品です。
また、舞台となるカロス地方を舞台にした『ポケモンX・Y』をプレイしておくと、ミアレシティの変化や、AZとフラエッテの物語、ジガルデの存在意義など、本作のストーリーをより深く理解できます。
DLCで広がる新たな冒険
公式発表によれば、有料DLC「メガ次元ラッシュ」が今冬配信予定で、メガライチュウX・メガライチュウYの登場が予告されています。ピカチュウ系統への初のメガ進化追加であり、他にも未公開の新メガシンカポケモンが追加される可能性が高いとされています。
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筆者の考察:都市型オープンワールドという新たな挑戦の意義
ポケモンシリーズの新たな可能性
20時間プレイして強く感じたのは、本作がポケモンシリーズに新たな可能性を示したということです。
都市型オープンワールドという設定は、従来の「各地を旅する」構造から大きく転換していますが、ミアレシティという一つの都市に全てを凝縮することで、密度の高い体験を提供しています。
初代ポケモンをプレイした世代は、今や30代後半から40代。
彼らは数々のゲームをプレイし、高い技術と経験を持っています。
そんな彼らに向けて、本格的なアクションRPGとしてポケモンを再構築したのが本作なのです。
リアルタイムバトルがもたらす新しい体験
純粋にアクションゲームとして評価すると、本作の完成度は極めて高いです。
230種類登場するポケモンそれぞれに独自のモーションと行動パターンが設定されており、まるで本当に生きているかのような存在感があります。
特に感心したのは、昼夜サイクルによるゲーム性の変化です。
昼は探索とコレクション、夜は競技性の高いバトル大会という明確な区別により、メリハリのあるゲーム体験が生まれています。ZAロワイヤルの「ZからAまで」のランク制度は、明確な目標設定として機能しており、毎夜異なるトレーナーと対戦できる楽しさがあります。
登場人物とストーリーの深み
物語面でも、本作は従来のポケモンより大人向けの要素が強く感じられました。
主要キャラクターであるAZは、3000年前のカロス大戦の生き残りとされる身長約3mの老人で、永遠の花フラエッテを連れています。彼の贖罪の旅と主人公たちとの関わりは、シリーズファンにとって感慨深いものがあります。
MZ団(エムゼット団)のメンバーたちも個性豊かで、ガイ/タウニー、デウロ、ピュールといったキャラクターたちとの交流も楽しめます。さらに、クエーサー社のジェット社長とその秘書マスカット、敵対組織サビ組のリーダー・カラスバなど、魅力的なキャラクターが物語を彩ります。
収集要素とやりこみ度の高さ
本作の収集要素も充実しています。メガストーン収集のために街中に散らばる「メガ結晶」を破壊して「メガカケラ」を集める要素や、ジガルデ・コアやセルの収集イベントなど、探索のモチベーションを高める工夫が随所に見られます。
また、オヤブンと呼ばれる巨大で目が赤く光る強敵ポケモンの存在も、やりこみ要素として機能しています。
これらを捕獲することで、通常より強力な仲間を増やせる楽しさがあります。
ゲーマーパパとしての複雑な心境
正直なところ、親としては複雑な気持ちもあります。
4歳の息子が「パパ、ポケモンむずかしい」と言って諦めてしまった姿を見るのは、少し切なかったです。
本作の御三家がチコリータ(草)・ポカブ(炎)・ワニノコ(水)という、ジョウト地方とイッシュ地方からの珍しい組み合わせだったことも、子供たちには馴染みにくかったかもしれません。
しかし同時に、久しぶりに本気でゲームに没頭できる喜びも感じています。
深夜、子供たちが寝静まった後、ハイボール片手にZAロワイヤルでランクアップを目指す時間は、今の私にとって貴重な癒しとなっています。仕事のストレスを忘れ、純粋にゲームの世界に没入できる時間は、大人の娯楽として価値があります。
Nintendo Switch 2への期待
本作はNintendo Switch向けですが、Nintendo Switch 2での発売も予定されています。
Switch2版ではグラフィックやフレームレートが向上するとのことで、より快適なプレイ体験が期待できます。
特にリアルタイムバトルでは、フレームレートの向上が操作性に直結するため、Switch2版への期待は高まります。
まとめ:ポケモンレジェンズZA 評価総括と購入ガイド
総合評価:★★★★☆(大人ゲーマーには★★★★★)
20時間プレイした結論として、『ポケモンレジェンズ Z-A』は大人のゲーマーには文句なしにおすすめできる意欲作です。都市型オープンワールドという新しい舞台設定、リアルタイムバトルへの完全移行、メガシンカの復活と新規追加など、挑戦的な要素が見事に融合しています。
強くおすすめできる人
- レジェンズアルセウスの探索要素を楽しめた方
- リアルタイムアクションゲームが好きな方
- メガシンカ世代(XY世代)のポケモンファン
- じっくりとやり込めるゲームを探している方
- 30代以上の初代ポケモン世代で新しい体験を求める方
おすすめできない人
- 小学生未満のお子様(特に6歳以下)
- 従来のターン制コマンドバトルのみを求める方
- アクションゲームが苦手な方
- 短時間でクリアしたい方
- 全国図鑑の完成を目指したい方
購入バージョンの選び方
通常版、限定版、ダウンロード版と選択肢がありますが、個人的にはDLC込みの限定版をおすすめします。
「メガ次元ラッシュ」をはじめとする追加コンテンツが予定されているため、長期的に見てコストパフォーマンスも優れています。
また、Nintendo Switch 2をお持ちの方、または購入予定の方は、Switch2版を選ぶことで、より快適なプレイ環境を得られるでしょう。
Ebiちゃんの最終見解
「ポケモン新作 2025」として登場した本作は、確かに賛否両論を呼ぶ作品です。
しかし、それは新しいことに挑戦した証でもあります。
都市型オープンワールド、リアルタイムバトル、昼夜サイクルという革新的な要素は、ポケモンシリーズに新たな風を吹き込みました。
個人的には、このような挑戦的な作品が今後も作られることを期待しています。
同時に、子供たちも楽しめる従来型のポケモンも大切にしてほしい。両立は難しいかもしれませんが、それがポケモンというコンテンツの懐の深さだと信じています。
最後に、「ポケモン新作 ひどい」という検索をしてこの記事にたどり着いた方へ。
確かに人を選ぶ作品ですが、リアルタイムバトルとアクション要素を受け入れられるなら、ぜひ一度プレイしてみてください。ミアレシティで繰り広げられる、新しいポケモンの世界があなたを待っています。



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この記事は、実際に20時間プレイした個人の感想です。ゲームの評価は人それぞれ異なりますので、参考程度にご覧ください。
執筆者情報

エビ(Ebi LIFE | えびちゃんの気ままライフ 運営)
- ウイスキー・ゲーム・スポーツ観戦愛好家
- 日本スポーツ協会アスレティックトレーナー
- 健康運動指導士
- トレーナー歴8年(整形外科5年、大学トレーニングジム5年、チームトレーナー4年)
現在は「Ebi LIFE | えびちゃんの気ままライフ」ブログを運営。
ウイスキー、ゲーム、スポーツ観戦を愛するアラサーパパとして、スポーツ科学の知見を一般の方にもわかりやすく発信している。
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