深夜のボクシング観戦、皆さんはどんな飲み物と共に楽しみますか?
アラサーパパにとって、子どもが寝静まった後の「自分時間」は格別なもの。
その貴重な時間を費やすに相応しい、熱い一戦が繰り広げられました。
「押す男」vs「引く男」の対照的な戦い
WBA世界フェザー級タイトルマッチ、王者ニック・ボール(英国)vs挑戦者TJ・ドヘニー(アイルランド)の試合は、ボクシングの基本である「攻め」と「守り」の極みを見せてくれました。
ビデオゲームで例えるなら、ボールは「前進コマンド+パンチボタン連打」タイプの選手。
常に前に出て、プレッシャーをかけ続けます。
一方のドヘニーは「後退しながらカウンター狙い」の戦法。
対照的なスタイルが生み出す駆け引きは、格闘ゲーム好きにはたまらない展開でした。
初回、ドヘニーのサウスポー(左利き)スタイルから繰り出される正確なパンチに、「おっ、これは意外と挑戦者にチャンスあるかも?」と思わせる場面もありました。
ゲームでいう「強キャラに対する攻略パターン」を見つけたような瞬間です。
プロレスではなく、ボクシングです
試合の熱が高まるにつれ、「おや?」と思わせる場面も。
1ラウンド終了のゴング後、ボールがドヘニーの脚を蹴るシーン。
さらに9ラウンドではドヘニーを突き飛ばして減点を受ける場面も。
子どもに見せるスポーツとして、ちょっと首をかしげる瞬間でした。
「パパ、なんであの人蹴ったの?」という質問にどう答えるか、一瞬考えてしまいます。
スポーツマンシップとは何か、子どもに伝えるべき姿とはそんなことを考えさせられました。
これは前日計量後のフェイスオフでの小突き合いから続く因縁の表れかもしれません。
計量ではドヘニーが1オンス(約28g)オーバーというハプニングもあり、両者の感情は高ぶっていたよう。ボールが過去にドヘニーを「ギブアップ野郎」と挑発していたことも、火種になっていたとか。
耐えきれなかった挑戦者、勝利を手にした王者
試合展開は、序盤こそドヘニーが距離を取って対応していたものの徐々にボールの圧力が増していきました。ジャブや右ストレートが的確に決まり始め、10ラウンドには疲労困憊したドヘニーがついに終了と同時に棄権。ボールのTKO勝利となりました。
この結果、ボールは22勝(13KO)1分と無敗記録を維持。2度目の防衛に成功しました。
振り返ってみると、ボクシングとは単なる「強い者が勝つ」スポーツではなく、「自分のペースを相手に押し付けられるか」という精神的な駆け引きが重要だと感じました。
我が家の4歳児が「自分のやりたいことを主張する」姿と、ボールの「自分のボクシングを貫く」姿が重なって見えたのは、アラサーパパの性でしょうか。
井上尚弥vsニック・ボール、夢の対決はあるか
今回のボールの試合を見て、
多くのボクシングファンが思い描くのは「怪物」井上尚弥との対戦ではないでしょうか。
井上選手は5月4日にラスベガスでWBAスーパーバンタム級2位ラモン・カルデナスと対戦し、その後9月14日に東京でWBA同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフと団体内統一戦を行う予定。さらにその先、12月にはサウジアラビアでフェザー級に階級を上げ、ボールと対戦する可能性が浮上しています。
サウジアラビア政府直轄プロジェクト「リヤド・シーズン」との推定30億円規模のスポンサー契約も絡み、無敗王者同士の一戦は大きな注目を集めるでしょう。
素人予想:井上尚弥vsニック・ボール
今回のボール vs ドヘニー戦を見て、
率直な印象として「井上なら圧勝できる」と思いました。理由は単純です。
ドヘニーですらアウトボクシングで距離を取り、ポイントを奪えていた場面があったこと。
井上尚弥ならその戦術をさらに洗練された形で実行できるでしょう。
想像してみてください。
まるでビデオゲームの「ラスボス」のような井上選手が、計算し尽くされた距離感でボールの攻撃を捌き、精密なカウンターを返す姿を。ボールが焦って前に出てきたところで、おそらく中盤以降に井上選手の鋭いカウンターがクリーンヒット。KO勝ちという結末が見えてきます。
これはちょうど、子どもとのゲームで、親が「勝たせるふり」をしつつも最後は大逆転する展開に似ているかもしれません(時々やってしまう親心…)。
ボクシングの魅力、再発見
深夜の観戦で翌朝は少々眠かったものの、この興奮は間違いなく価値あるものでした。
ウイスキーの余韻のように、試合の余韻も長く続いています。
ボクシングという競技は、単なる「殴り合い」ではなく、戦略・体力・精神力・技術が複雑に絡み合う知的なゲームでもあります。それは子育てにも通じるものがあるかもしれません。
時に厳しく前に出て、時に柔軟に対応する。
一貫した方針を持ちつつも、状況に応じて戦術を変える。
アラサー世代の私たちがキャリアや家庭を築く中で感じる葛藤にも、どこか通じるものを感じませんか?
次回の井上戦、そして将来的には井上 vs ボールの一戦。
その日のために、また深夜の「自分時間」を確保して、お気に入りのウイスキーを用意しておくとしましょう。
皆さんは、この「無敗王者対決」をどう予想しますか?コメント欄でぜひ教えてください!
Ebi LIFE | えびちゃんの気ままライフ
ウイスキー・ゲーム・スポーツ好きのアラサーパパブロガー
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