執筆者:日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT) | トレーナー歴8年
執筆日:2025年10月1日
2025年10月25日、アメリカ・ラスベガスで注目の世界タイトルマッチが開催されます。
挑戦者はスティーブン・フルトン。
日本のボクシングファンなら、2023年7月に井上尚弥選手との統一戦で8回TKO負けを喫した選手として記憶されている方も多いでしょう。
あの敗北から約2年—フルトンは階級を上げながらキャリアを再構築し、ついに3階級制覇に挑戦します。
相手は、WBCスーパーフェザー級王者のオシャキー・フォスター。
アメリカ国内では評価の高い技巧派チャンピオンです。
今回の試合について、ボクシング専門家やファンの約7割が「フルトン有利」と予想しています。
アスレティックトレーナーの視点から身体的な条件を分析すると、正直なところ「フォスター有利」という結論になります。
しかし、私個人としてはフルトン勝利を予想します。
その理由は、身体的な優位性だけでは測れない「経験」「技術」「精神力」
そして何より、井上尚弥という世界最強の男と8ラウンドを戦った実績があるからです。
この記事では、両面から試合を分析し、なぜ私がフルトンの勝利を信じるのかをお伝えします。
試合詳細と開催までの経緯
基本情報
まず、試合の基本情報を整理しておきましょう。
試合詳細
- 日時:2025年10月25日(土) 米国東部時間 午後8時開始
→日本時間では10月26日(日) 午前9時開始 - 会場:MGMグランド・ガーデン・アリーナ(ラスベガス)
- 階級:WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
- 対戦カード:オシャキー・フォスター(王者) vs スティーブン・フルトン(挑戦者)
この試合は、セバスチャン・フンドラ vs キース・サーマンというベテラン対決のセミメインイベントとして組まれています。
スーパーフェザー級とは
スーパーフェザー級は、リミット130ポンド(約59kg)の階級です。
日本では「軽量級」と呼ばれる範囲で、スピードとテクニックが重視される階級として知られています。
延期の経緯
実は、この試合は当初8月16日に予定されていました。
ジャーボンテイ・デービス vs ラモント・ローチという人気カードのアンダーカードとして組まれる予定だったのです。
ところが、メインのデービス選手が暴行容疑で逮捕され、興行そのものが中止に。
その結果、フォスター vs フルトンは10月25日の別興行に移されることになりました。
この延期が意味すること
この2ヶ月の延期は、選手のコンディション管理に影響を与えます。
ボクサーは試合日に向けて8〜12週間かけて体を仕上げるのが一般的です。
特に、階級を上げたばかりのフルトンにとっては、この延期が「身体をさらにスーパーフェザー級に適応させる時間」になったと言えます。これはプラスに働いた可能性があります。
なぜこの試合が重要なのか
フルトンにとって
- 3階級制覇という偉業達成のチャンス
- 井上尚弥戦の敗北から完全復活を証明
- 勝てば、統一戦への道が開ける
- そして、井上尚弥選手の凄さを改めて証明することになる
フォスターにとって
- 王座奪回後、初の防衛戦
- 勝てば、統一戦への道が開ける
- 自身の評価を高める絶好の機会
両者にとって、負けられない重要な一戦です。
両選手のプロフィールと戦績
スティーブン・フルトン:井上尚弥に敗れた統一王者
日本のファンにはお馴染みの選手から見ていきましょう。
基本プロフィール
- 本名:スティーブン・フルトン・ジュニア
- ニックネーム:「クールボーイ・ステフ」
- 生年月日:1994年7月17日(31歳)
- 出身:米国ペンシルベニア州フィラデルフィア
- 身長:170cm
- リーチ:171cm
- スタンス:オーソドックス(右構え)
戦績
- プロ戦績:23勝1敗(8KO)
- KO率:約35%
タイトル歴
- 2021年11月:ブランドン・フィゲロアを破り、WBC・WBO世界スーパーバンタム級統一王座獲得
- 2023年7月:井上尚弥に8回TKO負けで王座喪失
- 2025年2月:ブランドン・フィゲロアIIを破り、WBC世界フェザー級王座獲得(2階級制覇)
最近の試合
- 2025年2月1日:vs ブランドン・フィゲロアII(判定勝ち・フェザー級王座獲得)
- 2024年9月14日:vs カルロス・カストロ(判定勝ち・復帰戦)
- 2023年7月25日:vs 井上尚弥(8回TKO負け・スーパーバンタム級)
フルトンは、技術的に優れたボクサーとして知られています。特に、精密なジャブワークと高いディフェンス能力が評価されており、井上戦までは無敗のまま統一王者となっていました。
階級の変遷
フルトンのキャリアで注目すべきは、階級の変化です。
- スーパーバンタム級(約55kg):2021〜2023年
- (井上戦後、14ヶ月休養)
- フェザー級(約57kg):2025年2月
- スーパーフェザー級(約59kg):2025年10月(今回が初)
つまり、スーパーフェザー級での試合は、フルトンにとってプロキャリア初です。
オシャキー・フォスター:天然のスーパーフェザー級王者
続いて、チャンピオンのフォスターを見ていきましょう。
基本プロフィール
- 本名:オシャキー・フォスター
- ニックネーム:「アイスウォーター」
- 生年月日:1993年9月17日(31歳)
- 出身:米国テキサス州オレンジ
- 身長:174cm
- リーチ:183cm
- スタンス:オーソドックス(スイッチヒッター可能)
戦績
- プロ戦績:23勝3敗(12KO)
- KO率:約52%
タイトル歴
- 2023年2月:レイ・バルガスを破り、WBC世界スーパーフェザー級王座初獲得
- 2024年7月:ロブソン・コンセイソンに判定負けで王座喪失
- 2024年11月:コンセイソンとの直接対決で判定勝ち、王座奪回
最近の試合
- 2024年11月2日:vs ロブソン・コンセイソンII(判定勝ち・王座奪回)
- 2024年7月6日:vs ロブソン・コンセイソンI(判定負け・王座喪失)
- 2024年2月3日:vs アブラハム・ノバ(判定勝ち・王座防衛)
フォスターは、プロデビュー以来ずっとスーパーフェザー級で戦ってきた「生まれながらのスーパーフェザー級王者」です。スイッチヒッター(左右どちらの構えでも戦える)能力を持ち、相手を翻弄するスタイルが特徴です。
一目で分かる比較表
項目 | フルトン | フォスター |
---|---|---|
年齢 | 31歳 | 31歳 |
身長 | 170cm | 174cm |
リーチ | 171cm | 183cm |
戦績 | 23勝1敗 | 23勝3敗 |
KO率 | 35% | 52% |
スーパーフェザー級経験 | 初 | キャリア全て |
現タイトル | WBCフェザー級 | WBCスーパーフェザー級 |
この表を見ると、体格面ではフォスターが優位にあることが分かります。
特にリーチの12cm差は、ボクシングにおいて大きなアドバンテージです。
ファイトスタイルと身体的能力の比較
ここからは、両選手の戦い方と身体能力を、アスレティックトレーナーの視点で分析していきます。
フルトンのスタイル:精密機械のようなテクニック
技術的特徴
フルトンは、「ボクサータイプ」と呼ばれるテクニシャンです。
- 精密なジャブ:距離を測りながら、正確なジャブを連発
- ショルダーロール:肩でパンチを受け流す高度なディフェンス技術
- 高い精度:パンチの成功率は36〜37%(階級平均を大きく上回る)
- 戦略的な頭脳:試合中に相手に合わせて戦術を変える適応力
身体能力の分析
アスレティックトレーナーの視点から、フルトンの身体的特徴を分析すると
長所
- 持久力が高い:2021年のフィゲロア戦では、12ラウンドで913発ものパンチを投げました。
これは並外れたスタミナの証拠です - 精密な動き:パンチの精度が高いということは、視覚と運動の協調性(目で見たものに対して正確に体を動かす能力)が優れているということです
- 柔軟性:ショルダーロールなどの技術は、肩や体幹の柔軟性がないとできません
課題
- パワー不足:KO率35%は決して高くありません。
瞬間的に大きな力を発揮する能力(瞬発力)がやや弱いと言えます - 体格の小ささ:170cmの身長、171cmのリーチは、スーパーフェザー級では小柄な部類に入ります
フォスターのスタイル:変幻自在のスイッチヒッター
技術的特徴
フォスターは、「カウンターパンチャー」と呼ばれるタイプです。
- スイッチヒッター:右構えと左構えを試合中に切り替える
- 距離管理:長いリーチを活かして相手を寄せ付けない
- カウンター重視:相手の攻撃に合わせて反撃する
- パワーがある:KO率52%は、同階級では高い数値
身体能力の分析
長所
- 体格に恵まれている:身長174cm、リーチ183cmはスーパーフェザー級では大きい部類
- 瞬発力が高い:KO率の高さは、瞬間的に大きな力を出せる証拠
- 運動神経が良い:スイッチヒッター(左右両方で戦える)能力は、高度な神経と筋肉の協調性が必要です
課題
- 持久力に不安:最近の試合(ノバ戦、コンセイソン戦)は全て判定までもつれる接戦。12ラウンド通してペースを保つのが苦手な傾向があります
- 活動量が少ない:試合を通じてのパンチ数が少なく、ポイントを取りこぼすことがあります
体格差が生む力学的な違い
ここで、体格差について少し詳しく説明します。
リーチ12cmの意味
フォスターのリーチは183cm、フルトンは171cm。その差は12cmです。
この12cmは、物理的に大きな意味を持ちます。
- フォスターのパンチが届く距離で、フルトンのパンチは届かない
- フルトンは前に出ざるを得ず、その分カウンターのリスクが増える
- 同じパンチ力でも、リーチが長い方がより強い衝撃を与えられる
階級経験の差
フォスターはスーパーフェザー級で13年間戦ってきました。つまり、この体重で体が最適化されています。
一方、フルトンにとってスーパーフェザー級は初体験。体は以下のような調整が必要です。
- 筋肉量を増やしながら、スピードは落とさない
- 重くなった体でのバランス感覚を再習得
- より大きな相手への対応
通常、新しい階級に体が完全に適応するには、12〜18ヶ月かかると言われています。
フルトンはフェザー級から上げてわずか8ヶ月—適応期間としては短いと言わざるを得ません。
両選手のストロングポイントとウィークポイント
ここからは、より具体的に両選手の強みと弱みを整理していきます。
フルトンのストロングポイント
1. 圧倒的な技術力
フルトンの最大の武器は、洗練されたボクシング技術です。
- 正確なジャブ:1ラウンド平均9本のジャブは階級平均の2倍
- 高い成功率:36〜37%のパンチ成功率(平均は25〜30%)
- 優れたディフェンス:被弾率が低く、ダメージを最小限に抑える
2. リングIQの高さ
試合中に相手の特徴を見抜き、戦術を変更する能力に優れています。
アウトボクシング(距離を保つ戦い方)と接近戦の両方に対応できる柔軟性があります。
3. 井上尚弥と戦った経験
これが最も重要なポイントです。
井上尚弥選手—現在のパウンド・フォー・パウンド世界1位、無敗の統一王者。
その「怪物」と8ラウンドを戦い抜いた経験は、計り知れない財産です。
負けはしましたが、フルトンは途中まで技術的に対抗していました。
CompuBoxのデータを見ると、序盤ラウンドでは互角の展開もありました。
世界最強の男の前で、怯まずに戦える精神力を持っているのです。
4. 最近の活動
2025年2月にフィゲロアと戦っているため、試合勘があります。
フォスターは約1年のブランクがあることを考えると、この点は有利です。
フルトンのウィークポイント
1. パワー不足
KO率35%が示す通り、一撃で相手を倒す力には欠けます。
12ラウンド戦い続けてポイントで勝つスタイルのため、相手にチャンスを与え続けることになります。
2. 体格の不利
身長で4cm、リーチで12cm劣るのは、物理的に厳しい条件です。
常に前に出て距離を詰める必要があり、体力の消耗が激しくなります。
3. 階級移動の未知数
スーパーフェザー級は初体験。体がこの重さに適応できているかは、試合が始まってみないと分かりません。
特に後半ラウンドでのスタミナが心配です。
4. 井上戦後の変化
複数の専門家が指摘する「スピードの低下」。
これが事実なら、フルトンの武器である素早い動きが鈍っている可能性があります。
実際、復帰戦のカストロ戦では5ラウンドにダウンを喫しました。
これは井上戦以来初めてのダウンで、以前より打たれ弱くなっている可能性を示唆しています。
フォスターのストロングポイント
1. 圧倒的な体格優位
身長174cm、リーチ183cmは、この階級では大きなアドバンテージ。
長いリーチを活かせば、フルトンに触られずに一方的に攻撃できる可能性があります。
2. 高い瞬発力とパワー
KO率52%は、同階級では高水準。相手を一撃で沈める力を持っています。
これは、フルトンの技術だけでは補えない部分です。
3. 天然のスーパーフェザー級王者
13年間この階級で戦ってきた実績。体が完全にこの重量に適応しているため、無理なく力を発揮できます。
4. スイッチヒッター
左右どちらの構えでも戦える能力は、相手のリズムを崩す強力な武器。準備していた戦術を無効化できます。
5. 完全回復
前回試合から約1年の休養期間は、怪我の完全回復に費やされました。
本人も「リフレッシュされた」と語っており、ベストコンディションで臨める可能性が高いです。
フォスターのウィークポイント
1. リングラストの懸念
約1年のブランクは、試合勘を鈍らせる可能性があります。
特に、フルトンのような技術派相手には、わずかなタイミングのズレが命取りになりかねません。
2. 低い活動量
試合を通じてのパンチ数が少ないため、ジャッジの印象が悪くなりがち。
接戦になった時、活動的なフルトンの方が評価される可能性があります。
3. スロースタート
序盤ラウンドで相手に主導権を渡し、中盤以降で巻き返すパターンが多い。
フルトンに大差をつけられると、逆転が難しくなります。
4. 経験不足
フォスターは統一王者や世界トップクラスとの対戦経験が少ない。
フルトンは井上尚弥、フィゲロアといった強豪との経験が豊富です。
この差は、プレッシャーのかかる場面で出る可能性があります。
アスレティックトレーナーの視点:身体的にはフォスター有利だが…
ここまでの分析を踏まえると、純粋に身体的条件だけを見ればフォスター有利です。
- 体格(身長・リーチ)
- パワー
- 階級経験
これらの要素は、トレーニングでは簡単に埋められない「身体の差」です。
しかし、スポーツの勝敗は身体的条件だけでは決まりません。
技術、経験、精神力—これらが身体的な不利を覆すことは、スポーツの世界では珍しくありません。
そして私は、フルトンがこれらの要素で優位に立っていると考えています。
まとめと今後の展望
私の予想:フルトン判定勝利
身体的条件ではフォスター有利という分析結果が出ました。しかし、私個人の予想はフルトン判定勝利です。
予想:フルトン判定勝利(スコア 115-113 または 116-112)
信頼度:約55%
なぜフルトンが勝つと予想するのか
1. 技術の差
フルトンの精密なジャブワーク、ディフェンス技術、リングIQは、フォスターを上回っています。
体格差を技術で補う—これはボクシングの歴史で何度も起きてきたことです。
2. 経験値の差
井上尚弥という「最強」を経験したフルトンと、そのレベルを経験していないフォスター。
この差は大きいです。
井上戦での敗北は、フルトンに多くのことを教えたはずです。
世界最高レベルのスピード、パワー、プレッシャー—それを経験した選手は、別の次元に到達します。
3. 精神的な成長
井上戦後のインタビューで、フルトン自身が「あの敗北が自分を成長させた」と語っています。
無敗のまま王者でいるよりも、一度敗北を経験して這い上がった選手の方が強い—これは、多くのスポーツで見られる現象です。
4. 活動量の優位
フォスターは活動量が少ないのに対し、フルトンは高いワークレートを維持できます。
12ラウンドの判定では、この差が効いてきます。
5. そして、井上尚弥の価値を証明するため
もしフルトンが3階級制覇を達成すれば—それは同時に、井上尚弥選手の凄さを改めて証明することになります。
「井上尚弥が8ラウンドで倒した男が、3階級制覇を達成した」
この事実は、井上選手がいかに次元の違う選手であるかを、世界に示すことになります。
私は日本のボクシングファンとして、そしてトレーナーとして、フルトンの勝利を願っています。
予想される試合展開
私が想定する展開は以下の通りです。
序盤1〜4ラウンド
- フルトンが積極的に動き、ジャブで距離を管理
- フォスターは様子見でスロースタート
- フルトンが3-1または4-0でリード
中盤5〜8ラウンド
- フォスターが距離感を掴み、スイッチヒッターで揺さぶる
- フルトンは戦術を調整しながら対応
- 互角の展開で、フルトンの序盤リードを保つ
終盤9〜12ラウンド
- ここが勝負の分かれ目
- フルトンの技術とスタミナが維持されれば、そのまま逃げ切り
- フォスターがパワーで押し込めば逆転の可能性も
接戦になるでしょう。スプリット判定(2-1)になる可能性も高いです。
両選手の今後
フルトンが勝利した場合
- 3階級制覇達成という偉業
- スーパーフェザー級での統一戦への道が開ける
- 井上尚弥戦の敗北から完全復活を証明
- 殿堂入りへの道が一気に近づく
- そして、井上尚弥選手の評価がさらに上がる
フルトンが敗北した場合
- フェザー級に戻る可能性が高い
- WBCフェザー級王座の防衛戦
- 再び減量との戦いが始まる
- 引退も視野に入ってくるかもしれない
フォスターが勝利した場合
- 王座の地位が確固たるものに
- エマニュエル・ナバレテ(WBO王者)との統一戦が現実的に
- キャリア最高の評価を得る
フォスターが敗北した場合
- 再び王座から陥落
- 再起戦でランク上位との対戦が必要に
- キャリアの分岐点となる
井上尚弥選手への影響
フルトンが勝てば、井上尚弥選手の評価はさらに高まります。
現在、井上選手はスーパーバンタム級の統一王者として君臨していますが、海外での評価は「日本国内ほど高くない」という声もあります。
しかし、フルトンが3階級制覇を達成すれば:
「井上尚弥は、3階級制覇王者を8ラウンドで圧倒した」
この事実の重みが、世界中に響くでしょう。
逆に、フルトンが負ければ「井上に負けた後は以前の輝きを失った」という評価になり、井上選手の実績の価値も相対的に下がってしまいます。
日本のファンとして、フルトンの勝利を願う理由がここにもあります。
注目してほしいポイント
試合を見る際、以下のポイントに注目すると面白いでしょう。
序盤ラウンド
- フルトンが積極的に距離を詰められるか
- フォスターがリーチを活かせるか
- どちらが主導権を握るか
中盤ラウンド
- フォスターのスイッチヒッターがどう機能するか
- フルトンの戦術変更があるか
- 体力の消耗具合
終盤ラウンド
- どちらがスタミナを維持しているか
- 疲れが見え始めるのはどちらが先か
- 勝負を決める一撃が出るか
特に9ラウンド以降の動きが、勝敗を分ける可能性が高いです。
最後に
この試合は、「技術のフルトン vs 体格のフォスター」という構図です。
アスレティックトレーナーとしての分析では、身体的条件でフォスター有利という結論になりました。
これは事実です。
しかし、私個人としては、フルトンの技術、経験、そして精神力が、その身体的不利を覆すと信じています。
そして何より—フルトンの勝利は、井上尚弥選手の偉大さを改めて世界に示すことになります。
両選手が怪我なく、ベストパフォーマンスを見せてくれることを願っています。
試合は2025年10月25日(土)米国東部時間午後8時、日本時間では10月26日(日)午前9時開始です。
日本のボクシングファンとして、この歴史的な一戦を見届けましょう。
関連記事
参考文献
- Foster vs Fulton (Oct 25, 2025): How to Watch, Start Time – Champinon.info
- 10/25 スティーブン・フルトン vs オシャキー・フォスター – BOXING MASTER
- Stephen Fulton (boxer) – Wikipedia
- O’Shaquie Foster – Wikipedia
- 日本スポーツ協会 公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト
免責事項:本記事は執筆者の分析と個人的見解に基づく予想であり、試合結果を保証するものではありません。
執筆者情報

エビ(Ebi LIFE | えびちゃんの気ままライフ 運営)
- ウイスキー・ゲーム・スポーツ観戦愛好家
- 日本スポーツ協会アスレティックトレーナー
- 健康運動指導士
- トレーナー歴8年(整形外科5年、大学トレーニングジム5年、チームトレーナー4年)
現在は「Ebi LIFE | えびちゃんの気ままライフ」ブログを運営。
ウイスキー、ゲーム、スポーツ観戦を愛するアラサーパパとして、スポーツ科学の知見を一般の方にもわかりやすく発信している。
コメント