2025年7月17日に発売された『ドンキーコング バナンザ』
ドンキーコング大好きな4歳の息子と一緒に10時間プレイしました。
我が家では以前『ドンキーコング リターンズHD』も購入しており
今回はその比較も含めて正直にレビューしたいと思います。
結論から言うと、本作は4歳の息子でも一人でプレイできる画期的な作品でした。
従来の「ドンキーコング=難しい」という印象を大きく覆す、家族で楽しめる傑作です。
商品概要
基本情報
- タイトル: ドンキーコング バナンザ(Donkey Kong Bananza)
- 発売日: 2025年7月17日
- 対応機種: Nintendo Switch 2専用
- 公式価格: 8,980円(パッケージ版)7,980円(ダウンロード版)
- ジャンル: 3Dアクションアドベンチャー
- 開発: マリオオデッセイチーム(8年間の開発期間)
- 評価: OpenCritic 91点、Famitsu 38/40点
最大の特徴:地形破壊システムの爽快感
本作の最大の特徴は、ドンキーが地形のほぼ全てを物理的に破壊できることです。
従来のプラットフォームゲームでは「決められたルート」を進むのが基本でしたが
本作では自分で道を作りながら進めます。
正直なところ、これまでドンキーコングは2Dでしかプレイしたことがなく(リターンズやスマブラなど)
3Dでのドンキーコングは非常に新鮮な体験でした。
何よりも爽快感が素晴らしいです。
ドンキーの破壊力で地形を次々と破壊していく感覚は、日頃のストレスが解放されるような気持ち良さがあります。
息子が初めて地面をパンチで破壊した時の「うわー!壊れた!」
という驚きと喜びの表情は、親として見ていて本当に微笑ましいものでした。
Nintendo Switch 2専用の理由
なぜSwitch 2専用なのか?という疑問を持たれる方も多いでしょう。
実際にプレイしてみると、リアルタイムで地形が変化する
ボクセル技術は確かに高い処理能力を要求しているのが分かります。
グラフィックも非常にきれいで、Switch 2の性能を存分に活かしていることが実感できます。
破壊エフェクトや背景の描写など、従来のSwitchでは実現できなかったであろう美しさです。
初期投資として本体込みで約6万円と高額ですが、技術的な必然性は十分に感じられました。
ドンキーコング リターンズHDとの違い
我が家では2024年に『ドンキーコング リターンズHD』も購入しており、息子は当時3歳でしたが挑戦していました。
両作品を比較すると、その違いは歴然です。
難易度の違い
リターンズHDは、正直なところ大人でも苦戦するレベルでした。
息子(当時3歳)はほとんど一人でプレイすることができず、私が大部分を代行していました。
- タイミングがシビアなジャンプアクション
- 一撃死が多く、何度もゲームオーバー
- 複雑な操作が要求される場面が頻繁
バナンザでは、おたすけモードのおかげで状況が一変しました
- ダメージを受けても即死しない
- 落下しても復帰バルーンで救済
- 迷った時は進行方向のヒントが表示
ゲームプレイの根本的な違い
リターンズHDは「正確性」が重要でした。
決められたルートを正確に進む必要があり、ミスは即座に失敗につながります。
行く先が完全に固定されており、自由度がほとんどありませんでした。
バナンザは「創造性」が重要です。
地形を破壊して自分なりのルートを作れるため、「間違い」という概念がほとんどありません。
3Dということもあり、かなり自由に探索できるため、子どもでも十分に遊べると感じています。
息子も「こっちからも行けるよ!」と楽しそうに色々なルートを試していました。
ゲーム性もシンプルで特別難しくありません。
バナナを取り、スキルを習得し、敵を倒すという基本的な構造で、4歳の息子でも理解しやすい内容でした。
2Dと3Dの違い
リターンズHDの2.5Dに対し、バナンザは完全な3Dです。
この違いは想像以上に大きく
- 探索の自由度:リターンズは一本道、バナンザは自由に探索可能
- 視点の変更:3Dにより様々な角度から景色を楽しめる
- 隠し要素の発見:3D空間ならではの隠し場所が豊富
息子は特に「高いところから下を見る」のが好きで、3Dならではの眺望を楽しんでいました。
10時間の正直レビュー
1日目(2時間):初体験の驚き
プレイ日時: 2025年7月17日 19:00-21:00
プレイヤー: 主に4歳息子(父親がサポート)
息子は開始5分で地形破壊システムの魅力に取り憑かれました。
「パパ、こっちも壊せるよ!」「あ、ここも!」と興奮しながら、まずは破壊することから始めました。
新キャラクター・ポーリーンについても興味深い反応がありました。
息子は「お姉ちゃんのバズーカすごいね!」と、協力プレイの楽しさを理解していました。
一方、5歳の娘は30分程度プレイしましたが
「息子の方が上手だから」と言って早々にコントローラーを息子に渡していました。
娘は基本的にゲームよりも他の遊びを好む傾向があります。


2日目(5時間):息子の急成長
プレイ日時: 2025年7月18日 15:00-18:00、20:00-22:00
プレイヤー: 主に4歳息子(父親は最小限のサポート)
この日は息子の成長が著しく、ほぼ一人でプレイできるようになりました。
リターンズHDでは考えられなかった光景です。
思い返してみると、息子は最近マインクラフトにも熱中しており3Dゲームが得意なのかもしれません。
地形を破壊して自分なりの空間を作り出すという点で、両ゲームには共通性があり
そのスキルが活かされているようでした。
チェーンデストラクション(連鎖破壊)を偶然発見した時の息子の反応は忘れられません。
「うわー!全部壊れた!」と大興奮し、それから意図的に連鎖を狙うようになりました。
バナナ集めについても、息子なりの効率的な方法を編み出していました。
「ここを壊すとバナナが出る」ということを学習し、積極的に探索するようになりました。
父親としては、息子が自分で考えて行動していることが何より嬉しかったです。


3日目(3時間):完全な自立プレイ
プレイ日時: 2025年7月19日 14:00-16:00、19:00-20:00
プレイヤー: 4歳息子(父親は観戦のみ)
最終日には、息子が完全に一人でプレイできるようになりました。
私は隣で観戦するだけで、必要な時にアドバイスをする程度です。
ボス戦も息子一人で挑戦し、失敗しても「もう一回!」と諦めることなく挑戦し続けました。
最終的にボスを倒した時の達成感は、見ている私も感動的でした。
隠しエリアの発見も息子の楽しみの一つになりました。
「パパ、ここに秘密の場所があったよ!」と嬉しそうに報告してくれる姿は、親として非常に微笑ましいものでした。


娘の参加状況
5歳の娘は、最初はやりたがってプレイしていましたが、30分程度で息子にバトンタッチしていました。
基本的にゲームにそれほど興味を示さない性格もありますが
今回の体験を通して男の子と女の子で全然考え方や遊び方が違うということを改めて実感しました。
娘の場合
- 操作には慣れるのに時間がかかる
- 破壊よりも「きれいな景色」に興味
- 30分程度で飽きて他の遊びに移る
- 息子のプレイを観戦する方が楽しそう
これは娘の性格的な特徴で、ゲームの問題ではないと感じています。
むしろ、子どもそれぞれの個性が明確に表れる興味深い体験でした。
正直な感想:良かった点と気になった点
良かった点
1. 4歳でも本当に一人でプレイできる
これは本作の最大の成果です。
リターンズHDでは不可能だった「子どもの自立プレイ」が実現しました。
2. 創造性を刺激する設計
地形破壊により、「正解」がない自由な遊び方ができます。息子も毎回違うルートを試して楽しんでいました。
3. 適度な達成感
難しすぎず、簡単すぎない絶妙な難易度バランス。
息子の「できた!」という達成感を何度も見ることができました。
4. 視覚的な迫力
Switch 2の性能を活かした破壊エフェクトは、大人が見ても圧巻です。
息子も「すごい!」と毎回興奮していました。
気になった点
1. 初期投資が高額
Switch 2本体込みで約6万円は、正直なところ家計には痛い出費です。
2. 一部のステージで単調さを感じる
中盤以降、破壊パターンが似通ってきて、若干の単調さを感じました。
3. 娘には響かなかった
これは個人差の問題ですが、すべての子どもに等しく魅力的というわけではありません。
4. 音量が大きい
破壊音が予想以上に大きく、集合住宅では近隣への配慮が必要です。
総合評価
採点結果(100点満点)
- ゲーム性: 90点(革新的な地形破壊システム)
- グラフィック: 88点(Switch 2の性能を活用)
- 音楽・効果音: 85点(迫力あるが音量注意)
- 操作性: 92点(4歳でも扱いやすい)
- 家族での楽しさ: 88点(子どもの性格による)
- コストパフォーマンス: 75点(高額だが相応の価値)
総合評価: 88/100点
他の親子ゲームとの比較
我が家でプレイした他のゲームとの比較
- ドンキーコング バナンザ: 88点(4歳以上なら強く推奨)
- スーパーマリオワンダー: 85点(安定した面白さ)
- カービィディスカバリー: 82点(優しいが物足りない)
- ドンキーコング リターンズHD: 70点(難しすぎて親子プレイには不向き)
リターンズHDからの進歩
技術面:2.5D → 3D化により探索の自由度が大幅向上
難易度:高難易度 → 適度な挑戦レベルに調整
親子適性:親代行 → 子ども主体のプレイが可能
創造性:一本道 → 自由なルート作成が可能
明らかに親子ゲームとしての完成度が大幅に向上しています。
どのような人におすすめなのか
強く推奨する家庭
1. 4歳以上のゲーム好きな子どもがいる家庭
息子の体験からも、4歳以上であれば十分に楽しめると確信しています。
2. Switch 2を既に購入済み、または購入予定の家庭
本体込みでの初期投資が負担でない場合は、間違いなく購入すべきです。
3. 子どもの成長を見守りたい親
「できた!」という達成感を子どもと共有したい親には最適です。
4. 従来のドンキーコングが難しすぎると感じた家庭
リターンズHDで挫折した経験があるなら、本作は全く違う体験を提供してくれます。
慎重に検討すべき家庭
1. 3歳以下の子どものみの家庭
操作の複雑さから、3歳以下では厳しいと感じます。
2. 予算制約がある家庭
6万円の初期投資は決して安くありません。他の家庭娯楽費とのバランスを考慮してください。
3. 静かな環境を好む家庭
破壊音が大きく、集合住宅や静かな環境では配慮が必要です。
4. ゲームにあまり興味のない子どもの家庭
娘のように、ゲームよりも他の遊びを好む子どもには響かない可能性があります。
購入タイミングの提案
即購入推奨
- 4歳以上のドンキーコング好きな子どもがいる
- Switch 2を既に所有している
- 夏休み中の家族時間を充実させたい
慎重検討推奨
- Switch 2未購入で予算が厳しい
- 子どもの年齢が3歳以下
- 他にやりたいゲームが複数ある
まとめ:アラサーパパの率直な感想
『ドンキーコング バナンザ』は、4歳の息子が一人でプレイできるという一点だけでも
我が家には大きな価値をもたらしました。
リターンズHDでは私が代行せざるを得なかった場面が多々ありましたが、
本作では息子が主体的にプレイし、自分なりの攻略法を見つけて楽しんでいます。
これは親として何物にも代えがたい喜びです。
子どもにやらせるゲームとしては、かなりお勧めできる作品です。
破壊による爽快感、3Dならではの自由な探索、適度な難易度設定など、子どもが夢中になる要素が詰まっています。
確かに初期投資は高額ですが息子の成長と家族の時間を考えれば、十分に価値のある投資だったと感じています。
ただし、すべての子どもに等しく魅力的というわけではありません。
娘のように、ゲームよりも他の遊びを好む子どもには響かない可能性も考慮すべきです。
結論として、4歳以上のゲーム好きな子どもがいる家庭には強く推奨します。
26年ぶりの3Dドンキーコングは、確実に親子ゲーミングの新時代を切り開いた傑作です。
購入検討中の方へ:お子さんの年齢、性格、ゲーム経験を総合的に考慮して判断してください。不明な点があれば、体験版や店頭デモがあるかチェックすることをお勧めします。
執筆者情報

エビ(Ebi LIFE | えびちゃんの気ままライフ 運営)
- ウイスキー・ゲーム・スポーツ観戦愛好家
- 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)
- 健康運動指導士
- トレーナー歴8年(整形外科5年、大学トレーニングジム5年、チームトレーナー4年)
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